疱疹状膿痂疹の治療
疱疹状膿痂疹は主に薬物療法によって治療します。急性期は全身の炎症反応が強く高熱をともなうことが多いため、入院によって解熱剤を投与したり水分・栄養補給をおこなったりして全身状態の管理をします。
全身状態の管理とともに、皮膚保護のための軟膏塗布などの基本的なケアもおこないます。
症状が重い場合は、必要に応じてステロイド薬の全身投与を検討します。ステロイド薬は炎症を抑える効果が期待できますが、使用量や期間については慎重な判断を求められます。
また、疱疹状膿痂疹の新しい治療として、特定の免疫抑制剤や生物学的製剤と呼ばれる新しいタイプの薬の投与が注目されています。ただし、これらの薬剤を使用するにあたっては母体や胎児への影響などを慎重に検討することが重要です。
疱疹状膿痂疹で形成される膿疱は繰り返し出現する特徴があるため、症状が安定した後も再発防止のための継続的な治療や定期的なフォローアップが欠かせません。
疱疹状膿痂疹になりやすい人・予防の方法
疱疹状膿痂疹になりやすい人は、妊娠中の女性で、かつ膿疱性乾癬の既往歴や家族歴がある人です。
現時点では疱疹状膿痂疹の予防法は確立されていませんが、妊娠中はストレスをできるだけ軽減し、規則正しい生活習慣を心がけ、健康的な生活を送ることが大切です。十分な休息を取り、バランスのとれた食事を摂ることで免疫機能をできるだけ落とさないようにします。
また、膿疱性乾癬の既往歴や家族歴がある場合は、妊娠前に主治医に相談し、妊娠中の計画を立てておくことが望ましいです。
さらに、妊娠中は定期的に皮膚の観察をおこない、異常を感じたらできるだけ早めに医療機関を受診するようにしましょう。
関連する病気
膿疱性乾癬
尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)
乾癬性関節炎
乾癬性紅皮症
参考文献
厚生労働科学研究成果データベース膿疱性乾癬(汎発型)
公益財団法人難病医学研究財団/難病情報センター「膿疱性乾癬」
日本皮膚科学会ガイドライン「膿疱性乾癬(汎発型)診療ガイドライン2014年版」
一般社団法人関東連合産科婦人科学会「妊娠中期に発症した疱疹状膿痂疹の一症例」

