カリウムが不足すると現れる症状

筋力低下、筋肉のけいれん
カリウム不足になると、筋肉の細胞内外の電気バランスが崩れ、神経からの刺激が筋肉にうまく伝わらなくなります。そのため筋肉が十分に動かせず、筋力低下が起こりやすくなります。また、同時に筋細胞が過敏に反応して収縮し、筋肉のけいれんが起こりやすくなります。
食欲不振
カリウムが不足すると、腸の筋肉や神経の働きが低下して消化管の動きが悪くなります。その結果、胃もたれや膨満感、倦怠感が起こり、食欲不振につながりやすくなります。
不整脈
カリウムは筋肉の収縮に関わっているため、心臓の筋肉も同様で規則正しく動くために不可欠です。不足すると心臓のリズムが乱れやすくなり、不整脈のリスクを高めることがあります。
カリウムを過剰摂取すると現れる症状

悪心、嘔吐
カリウムが過剰になると、消化管の神経や平滑筋の電気的な働きが乱れ、胃腸の動きが不安定になるため、悪心(吐き気)や嘔吐が起こりやすくなります。
筋力低下、脱力感
カリウムが過剰になると、筋肉の細胞内外の電気的なバランスが崩れ、神経からの刺激が筋肉に伝わりにくくなります。その結果、筋肉が十分に収縮できなくなり、筋力低下や脱力感が現れることがあります。
不整脈
心臓は筋肉(心筋)でできていて、収縮することでポンプとして働き、全身に血液を送り出しています。血液中のカリウムが高くなりすぎると、心筋がうまく働くことができず異常な収縮を起こすことがあります。この異常な心筋の収縮は動悸や胸の違和感として現れます。また心筋の異常な収縮は不整脈と呼ばれ、症状が進行すると命に関わることもあるため、病院で心電図検査を受けることをお勧めします。
「カリウムを含む食べ物」についてよくある質問

ここまでカリウムの食べ物などを紹介しました。ここでは「カリウムの食べ物」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
カリウムを摂り過ぎたらどんな症状が現れますか
池田 早苗
カリウムを摂りすぎると、神経や筋肉、心臓の電気的な働きが乱れ、筋力低下や脱力感、吐き気などの症状が現れることがあります。特に心臓では不整脈が起こりやすく、重症の場合には心停止につながる危険性もあります。
腎機能が正常であれば、普段の食事だけでカリウムが過剰になることはほとんどありません。しかし、腎機能が低下している方や、特定の薬剤、カリウムを多く含むサプリメントを服用している場合には、体内のカリウムを十分に排泄できず、血液中のカリウム濃度が高くなる高カリウム血症を起こしやすくなるため注意が必要です。
身近な飲み物では、お茶(玉露)、トマトジュース、果汁100%ジュース、コーヒー、牛乳などにカリウムが多く含まれています。カリウム制限が必要な方では、飲み物だけでも過剰摂取となる場合があります。玉露は麦茶や玄米茶に、コーヒーは紅茶に置き換えるなど、飲み物の種類を工夫し、量にも注意しながら摂取を控えるようにしましょう。
カリウムが多い果物を教えてください
池田 早苗
カリウムを多く含む果物には、バナナ、キウイ、アボカド、メロン、オレンジ、スイカ、ドライフルーツ(干しぶどうや干しプルーン、干しあんずなど)があります。これらの果物は1個や1食分で比較的多くのカリウムを摂取できるため、腎機能が低下している方やカリウム制限が必要な方は特に注意が必要です。
まとめ
カリウムは、健康や生命維持に欠かせないミネラルの一つです。主に細胞内に存在し、ナトリウムなど他の栄養素とバランスを取りながら細胞の浸透圧を調整し、神経や筋肉の動き、心臓の収縮、体内の水分量や血圧の調整に重要な役割を果たしています。
カリウムは身近な食品に多く含まれており、通常は普段の食事で多少の過不足があっても、体内の調節機構によって血中カリウム濃度は一定に保たれます。しかし、腎機能が低下している方や特定の薬剤、カリウムを多く含むサプリメントを服用している場合には、カリウムを十分に排泄できず血液中のカリウム濃度が高くなることがあります。特に腎機能が低下している方は、重篤な症状を引き起こす可能性があるため、カリウムの摂取量については医師の指示を仰ぐようにしましょう。
「カリウム」と関連する病気
「カリウム」と関連する病気は3個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
循環器系の病気
不整脈高血圧腎・泌尿器系の病気
腎疾患
「カリウム」と関連する症状
「カリウム」と関連している、似ている症状は9個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
関連する症状
筋力低下
脱力感
筋肉のけいれん
全身倦怠感
疲労感
食欲不振
悪心
嘔吐むくみ
参考文献
日本人の食事摂取基準(2025年版)|厚生労働省
カリウム|健康日本21アクション支援システム
カリウムの働きと1日の摂取量 | 健康長寿ネット
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