反省の色がない律子に対し、涼香は「助けではなく負担だった」と本音を伝え、絶縁に近い形で距離を置く。数か月ぶりに、静かな夜を取り戻した一家は…。
話が通じない友人
メッセージを送った数分後、律子から長文の返信が来ました。
「涼香、気をつかわなくていいんだよ?浩二さんも仕事でつかれてるんだから、私がいたほうがラクでしょ。私、本当に力になりたいの。"親代わり"だと思ってくれていいって言ったじゃない」
どこまでも話が通じない。
彼女の中で、私は一生、「律子の助けが必要な、かわいそうな存在」でなければならないようです。
私は はっきりと、そして、最後通告のつもりでメッセージを送りました。
「距離を置きたい」本心を伝えた結果…
「律子、今まで手伝ってくれてありがとう。その気持ちは受け取っておくね。でも、正直に言うと、夜おそくの訪問は、私たちの生活リズムを乱してしまって、今の私には、助けじゃなくて負担になっていたの」
ここまで打って、私は深く息を吐きました。
「育児は、夫と2人でやっていけてるし、これ以上、甘えるわけにはいかない。 今後は、家族の時間を大切にしたいから、来るのは控えてもらえるかな。 もし、本当に助けが必要になった時は、こっちから連絡するから。それまで、しばらく距離を置かせて」
すぐに既読はつきましたが、しばらく返信はなく、一時間後、一言だけ返ってきました。
「わかった。よっぽど大変なんだね。ムリしないで。気が向いたら、また連絡して」
最後まで「自分は正しい」というスタンスは崩れませんでしたが、それでも、夜のチャイムがなることはなくなりました。

