「おせっかい」から解放されたしあわせ
それから、わが家には、おだやかな夜が戻ってきました。
夫と奏斗をお風呂に入れ、寝かしつけた後、夫婦で温かいお茶を飲む。
「今日、奏斗が初めて寝返りしたんだよ」
「マジで?見たかったなー」
そんな、たあいもない会話が、私には何よりの宝物です。
律子とは、それ以来、一度も会っていません。
SNSで、彼女が「だれかのために尽くす自分」をアピールしている投稿を見かけますが、もう、私の心は波立ちません。
「友情」とは、互いの生活と境界線を尊重し合えてこそ、成り立つもの。
それを越えてくるのは、優しさではなく、「支配」なのだと学びました。
「おせっかい」という名の身勝手な善意に、もう振り回されることはありません。 私は、私の家族を守るため、これからも毅然とした態度でいたいと思います。
目の前でスヤスヤと眠る奏斗の寝顔を見ながら、私は心から「今の生活が一番、しあわせだ」と実感しています。
あとがき:「だれかのために尽くす自分」という虚像
チャイムのならない夜の静けさが、これほど贅沢に感じられるとは。
最後まで、「よっぽど大変なんだね」と、上から目線だった律子。そんな彼女を論破しようとせず、ただ、静かにシャットアウトした涼香の対応は、大人の賢い選択です。SNSにあふれる「だれかのために尽くす自分」という虚像。その餌食から解放された涼香が、冷めたご飯ではなく、夫と温かいお茶を飲むシーンに、本当の「幸せ」の答えがある気がします。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

