本当に愛されている?嫉妬深い夫と妻の心理とは?心理カウンセラー・白目さんに聞いてみた!
妻が友人男性を自宅にへ招いたことに過剰に嫉妬する夫。妻に対し、どこか支配的な言葉をかける夫と、それを受け入れようとする妻の心理とは…?
漫画を読んで気になった素朴な疑問について、心理カウンセラー・白目みさえさんにお話を伺いました。白目さんは、精神科に勤務する傍ら、母親の日常をテーマにした『子育てしたら白目になりました』などを描く、人気コミックエッセイストとしても知られています。

──マンガに出てくる夫のセリフ「ボクが嫌だと思うことは絶対にしないで」「ずっといい奥さんでいてね」という言葉は、どんな心理から出てくるのでしょうか?一見「愛されている」と感じる言葉でも、支配やコントロールの始まりになることがあるのでしょうか?
白目さん:「ボクが嫌だと思うことはしないで」「ずっといい奥さんでいてね」という言葉の背景には、“条件付きの愛”があります。これは「どんなあなたでも見捨てないし愛しているよ」という無条件の愛とは対極にある「私の望む通りのあなたしか受け入れません」という態度のことです。
子どもは親の態度から“愛”を学びます。親の言うことを聞き、相手の顔色をうかがうことこそが愛だと学んでしまうと、大人になってからも、同じように相手に自分の顔色をうかがわせることで“愛そう”としてしまいます。本人にとっては、それが全力の「愛している」なのです。

──妻は「愛されてるの…よね」と自分に言い聞かせるようにて納得しようとしていますが、こうした“自己説得”が始まる関係は、すでに危険信号と言えるのでしょうか?「愛されている」と「支配されている」を混同してしまう心理には、どんな背景がありますか?
白目さん:妻が「愛されてるのよね」と自分に言い聞かせるのは、心の中で鳴っている警戒アラートを無視した危うい行動です。ただし「これは愛じゃないのでは?」と疑えないのは、相手が本気で「これは愛だ」と信じている気持ちに共感してしまうから。共感力が高く、相手を理解しようとする人ほど、“支配=愛”の構図から抜け出せなくなっていくのではないでしょうか。
本当に愛されているというのは「無条件の愛」
夫の過剰な嫉妬心は、妻をコントロールしたいという欲求からくるものでした。一見「愛されている」と思う言葉でも、それは「自分の望み通りにしなければ受け入れない」という条件付きの愛かもしれません。本当に必要なのは「どんなあなたでも愛している」という無条件の愛です。また、夫からの支配的な言動を「愛されているから」と言い聞かせるのは、危うい行動だと白目さんは教えてくれました。心が出している警戒アラートを無視せず、自分の本当の気持ちと向き合うことが大切でしょう。
【白目みさえさんプロフィール】
臨床心理士・公認心理師。心理カウンセラーとして精神科に勤務。漫画家としても活動。近著「子育てしたら白目になりました」が好評
文=しゅま
保育士とのダブルワークをしながら2人育児に奮闘するママライター。「無理せずラクに」をモットーに、暮らしを豊かにするアイデアを取り入れながら生活を楽しんでいます。家事・育児・仕事に追われるママの視点で、便利なライフハックを発信します!

