「僕を食べて欲しい」と願う男と、少食なのに肉を食べ続けた女!作者が幼少期の疑問から描いた「生きる」と「食べる」の命のやり取りの物語

「僕を食べて欲しい」と願う男と、少食なのに肉を食べ続けた女!作者が幼少期の疑問から描いた「生きる」と「食べる」の命のやり取りの物語

「僕を食べてよ」と言う男性。目の前に出されると、なぜだか無性に食べたくなって!?
「僕を食べてよ」と言う男性。目の前に出されると、なぜだか無性に食べたくなって!?

目覚めると知らない男が「僕を食べて欲しいんだ」と言う。女は「なぜだがわからないけれど、食べなければ」と思い、男性が自ら調理した肉を食べる。「食べるとは受け入れること」「生きる覚悟と責任を持って前に進もうとしてる」などのコメントが届く、練/選分つかむさん(@kamaboko_tarou)の創作漫画『「僕を食べてほしい」という男と、言われた女』は、一体何を描いているのだろうか?著者に本作の背景や着想についてインタビューした。

■「どうして食べてあげないんだろうな」幼少期の釈然としない気持ち
【漫画】「僕はおいしい?」と聞くのはなぜ?
【漫画】「僕はおいしい?」と聞くのはなぜ? / 画像提供:選分つかむ(@kamaboko_tarou)

君の血肉_002
君の血肉_002 / 画像提供:選分つかむ(@kamaboko_tarou)

君の血肉_003
君の血肉_003 / 画像提供:選分つかむ(@kamaboko_tarou)


本作を描いたきっかけについて、作者は幼少期の体験を語った。「幼稚園児のときに園長先生がお話をしてくれた『どうして月にうさぎがいるのか』という話があります。うさぎは『自分を食べてくれ』と火に飛び込み、身を捧げますが、主人公(帝釈天)はうさぎを食べません。子どもながらに『どうして食べてあげないんだろうな』という釈然としない気持ちがこの話のベースになっています」

そして、「このお話を描くちょっと前に『命』について考える機会があり、自分なりに『生きる』と『食べる』を描くことで、幼少期の気持ちを解消したのだと思います」と、本作に込めたテーマを明かした。

■「暗喩」で意味を散りばめた、ホラー感を和らげる工夫

夢の中の描き方にホラー感がある本作だが、描くうえで気をつけたポイントは、「初手からグロテスクな内容を想起させる言葉を使うので、あまり過激な印象を与えすぎないように、雰囲気や表情、他の台詞回しなどに気を遣いました」とのこと。また、食べ物は「調理済みで、皆さんが味をイメージできる身近なものを選出しています」という。

女性が肉を食べ続けるシーンの解釈について、「あれは生きるための意思を表現しています」と、読者の解釈を肯定。

伏線については、「伏線というよりも、部分部分で暗喩として意味を散りばめています。黒い服は死をイメージさせ、男性には白いシャツを着せることで、2人の存在する位置が違うことを表現しようとしました(できているかは微妙ですが)」と、色彩による表現意図を解説した。

■「感情と生」をメインテーマに据えた今後の創作

描いている漫画のジャンルについては、「ジャンル的にこれ!と特定するのはかなり難しいのですが、人の感情や生きている感じがとても好きなので『感情と生』がメインかもしれません」と語った。

現在、「くらげバンチ」にて読み切りを掲載しており、「今後も載せていただく機会があったりなかったりするので、よければXなどで気が向いたときに私の名前で検索して、漫画を読んでいただけると幸いです」と、読者へメッセージを送った。



取材協力:練/選分つかむ(@kamaboko_tarou)
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