大阪では死者の10人に1人が無縁遺骨に――家族がいても進む無縁仏への道|島田裕巳

大阪では死者の10人に1人が無縁遺骨に――家族がいても進む無縁仏への道|島田裕巳

無縁仏が増える時代、子孫が祖先を供養する必要はあるか

無縁遺骨は、誰も引き取り手が現れず、自治体によって保管されているだけなので、実質的に無縁仏である。孤独死を遂げれば、無縁遺骨となり、結局は無縁仏になるのだ。

孤立死ではなく、すぐに死んでいることが発見されたとしても、単身世帯で家族との縁がすでに切れていれば、やはり無縁仏になっていく。

もちろん、墓を守る人間がいて、無縁仏にならないこともあるだろう。だが、その数は減っている。時代がさらに進めば、墓じまいも増え、永代供養墓に納められることで、実質的に無縁仏になっていくに違いない。私たちは、無縁仏になる道をまっしぐらに進んできているのだ。

今や、墓を終の棲家と考えることは、根本的に無理である。墓ブームが去っただけではない。墓の時代そのものが終焉を迎えているのである。

そもそも、自分が死んだ後、子孫が供養をし続けるということをイメージできなくなっている。孫の顔なら知っているだろうし、今だと、曽孫の顔を見てから亡くなる人も多くなった。だが、その先となると、この世で会ったことのない子孫になる。そんな子孫が果たして自分を供養してくれるものだろうか。その必要はあるのか。それは逆も言えるわけで、何代も前の祖先を供養する必要はもうなくなっている。
 

配信元: 幻冬舎plus

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