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子どもが洗剤を飲んだらどうすればいい? 「洗剤中毒」のサインと5つの対処法を医師が解説

子どもが洗剤を飲んだらどうすればいい? 「洗剤中毒」のサインと5つの対処法を医師が解説

本多 洋介

監修医師:
本多 洋介(Myクリニック本多内科医院)

群馬大学医学部卒業。その後、伊勢崎市民病院、群馬県立心臓血管センター、済生会横浜市東部病院で循環器内科医として経験を積む。現在は「Myクリニック本多内科医院」院長。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医。

洗剤中毒の概要

洗剤中毒とは、洗剤を誤って飲み込んでしまったようなケースで生じる中毒症状のことです。洗剤に含まれる洗浄成分である「界面活性剤」によって消化管などが障害されるため、「界面活性剤中毒」と呼ばれることもあります。

洗剤中毒では、口腔や咽頭、消化管の粘膜が刺激され、嘔吐、腹痛、下痢などの症状がみられます。重篤な例では、吐血、下血がみられることもあります。
さらに、摂取量が多かったり、洗剤の原液を飲み込んだりした場合は、けいれんなどの神経症状、肝障害、アシドーシス、肺水腫などを併発し、生命に危険が及ぶ可能性もあります。

洗剤中毒の診断では、どのような種類の洗剤をどの程度摂取してしまったのかを特定することが重要な判断基準となります。治療は症状に合わせた対症療法がとられます。

洗剤中毒は、乳幼児の誤飲事故や、認知能力の低下した高齢者の誤飲事故によって起こりやすいことで知られています。特に近年はパック型洗濯洗剤による事故が多発しており、国民生活センターや各自治体からも注意喚起が出ています。

洗剤中毒は、身の回りで起こりやすい健康被害ですが、日常生活の中で洗剤の保管や取扱いに注意することで、発生を予防することができます。

参考:国民生活センター|なくならない洗濯用パック型液体洗剤による事故

洗剤中毒の原因

洗剤中毒の原因は、洗剤に含まれる界面活性剤という化学物質です。界面活性剤は、水と油をなじませる働きを持つことから、家庭用洗剤から業務用洗剤まで、さまざまな洗剤の主成分となっています。

界面活性剤はその化学的性質により、生物の細胞膜を傷つけ破壊するおそれがあります。特に粘膜のような組織には強く作用するため、目や消化管に入ると激しい痛みや不快感を伴います。

一般的には洗剤を誤って口にしてしまった場合でも、通常はその違和感や不快感、あるいは痛みによってすぐに吐き出してしまうため、飲み込んでしまうことはまれと考えられています。しかし、パック型洗剤のようにカプセル状になった洗剤や、鮮やかな色やよい香りがつけられている洗剤では、乳幼児や高齢者が誤って口にしてしまう可能性があります。

なお、洗剤に使われている界面活性剤は数種類のタイプがあり、毒性の強さが異なります。一般的な家庭用洗剤に使われる陰イオン系、非イオン系の界面活性剤に比べ、陽イオン系、両イオン系界面活性剤は毒性が強いことが知られています。こうしたタイプの界面活性剤は、業務用の強力な洗浄剤、あるいは柔軟剤、殺菌剤、静電気防止剤などに含まれている可能性があります。

配信元: Medical DOC

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