洗剤中毒の前兆や初期症状について
初期症状は、嘔吐、腹痛、下痢などで、風邪や食中毒にも似ているとされています。
重症のケースでは、吐血や下血がみられることもあります。さらには全身の脱力、筋力低下、けいれんなどの神経症状にも発展することがあります。経口摂取した量や洗剤の種類によっては、できるだけすみやかに医療処置を受ける必要があります。
重篤な症例としては、肝障害、アシドーシス、肺水腫なども知られており、こうした合併症が起きた場合は生命にも危険が及ぶとされています。
洗剤による健康被害として、経口摂取以外に注意すべき項目は、眼球と皮膚への付着です。洗剤が目に入った場合は角膜を損傷するなどのおそれがあり、強力な洗剤が皮膚についた場合はやけどのような腫れ、痛み、かゆみ、ただれなどの症状が出る可能性があります。
洗剤中毒の検査・診断
洗剤中毒の検査・診断では、まず最初に、どのような種類の洗剤をどの程度摂取してしまったのかを特定することが重要です。その後は、摂取した状況や患者さんの状態から総合的に判断し、血液検査や尿検査などの追加の検査をおこなうのが一般的です。
おう吐により、吐物が肺や気管支に流れ込んでいるようなケースでは、胸部レントゲン写真撮影やCT検査なども活用されます。胃や食道の損傷を確認するため、胃カメラ検査などがおこなわれることもあります。
洗剤を飲み込んでいることがわかっていれば、上記のように比較的容易に診断ができ、すみやかに治療に移ることができます。しかし、洗剤を摂取したことに患者さん本人も周囲の人も気がついていないような状況では、他の疾患や食中毒などと区別するのが難しく、診断が遅れるケースもあります。

