洗剤中毒の治療
飲んでしまった洗剤が一般的な台所用や洗濯用などで、量がごく少量であれば、特に処置を必要としないケースもあります。まずは水で口をすすいで、コップ1杯程度の水や牛乳を飲み、様子を見ましょう。
洗剤を多量に飲んでしまった場合や、原液のまま飲んでしまったような場合はできるだけすみやかな治療が必要で、救急病院に搬送することが望まれます。患者が嘔吐する際には、吐しゃ物が泡立ちやすく、そのまま気管に入ると誤嚥性肺炎などの原因となるおそれがあるため、注意が必要です。
医療機関では、診察に基づいてさまざまな対症療法がとられます。摂取からそれほど時間が経過していなければ胃洗浄が効果的であることが知られているものの、消化管穿孔(せんこう)にはじゅうぶん注意する必要があります。そのほか、下剤や活性炭を投与することもあります。
体内に入った洗剤の毒性が取り除かれるまでの間、血圧、心臓、呼吸などを安定させる治療をおこないます。重症例では血液透析や腸管洗浄などの処置も検討されます。
洗剤中毒になりやすい人・予防の方法
洗剤中毒は、身の回りにある洗剤で起こりうるため、誰でも事故の発生リスクがあります。
ただし、特に注意が必要なのは、乳幼児を含む小児、そして認知能力の落ちている高齢者などです。
小児や高齢者は、誤飲による事故がおきやすく、また症状も重症化しやすいと言えます。
一方で、予防策を徹底することで日常生活の中で起こり得る事故は、大半を防ぐことができると考えられています。「乳幼児の手が届く範囲には洗剤を置かない」「高齢者が混乱しないように洗剤の置き場所を工夫する」など、誤飲や容器の取り違えの事故がおきないようにすることが大切です。
関連する病気
化学性肺炎
誤嚥性肺炎角膜炎消化管穿孔
参考文献
洗濯用パック型液体洗剤の誤飲に注意(見守り情報)
国民生活センター|なくならない洗濯用パック型液体洗剤による事故

