「ナイトスクープ」が物議、「ヤングケアラー」と「お手伝い」の違いは?  困った子どもの相談先は

「ナイトスクープ」が物議、「ヤングケアラー」と「お手伝い」の違いは?  困った子どもの相談先は

●周囲の大人ができること

子どもの様子に気づいた周囲の大人も、相談窓口を利用できます。

一方で、注意すべき点もあります。

SNS上では親への誹謗中傷が殺到していますが、これはやめるべきです。

刑事上の名誉毀損罪(3年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金)や侮辱罪(1年以下の拘禁刑または30万円以下の罰金)に問われたり、そうでなくとも民事上の名誉毀損などによる責任追及を受けるおそれがあります。なお、リポストやリツイートでも同様のリスクがあります。

「長男を助けたい」という善意から発した言葉であっても、親を攻撃することは、かえって長男や家族を苦しめ、建設的な解決につながりません。

感情的な投稿は控え、攻撃的な投稿を拡散せず、正しい情報(支援窓口の情報など)を発信することが重要です。気づいたことがあれば、専門機関に相談・通報する方が建設的です。

●さいごに

家事や家族の世話で「疲れた」と感じている子どもがいるとき、それが「ヤングケアラー」という言葉に該当するかどうかは、本質的な問題ではないと思います。

重要なのは、困っている子どもがいること、そして相談できる窓口や支援があることです。

子ども自身も、周囲の大人も、「これは相談していいのか」と迷わず、まず専門機関に相談してみることが大切です。

監修:小倉匡洋(弁護士ドットコムニュース編集部記者・弁護士)

(参考文献)
-「ヤングケアラー支援の現況」(令和7年度、こども家庭庁支援局虐待防止対策課)
-「若者の困窮 家族をケアしながら学ぶ若者の困窮 ヤングケアラーを取り巻く現代的課題」(鈴木靜(愛媛大学教授)/法学セミナーe-Book No.52(2024年2月、日本評論社))
- 「岐路に立つ日本の社会保障 - ポスト・コロナに向けての法と政策」(伊藤周平/日本評論社、2022年12月)

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