「インフルエンザの検査」はいつ受診したらいいの?検査結果が出る時間も解説!

「インフルエンザの検査」はいつ受診したらいいの?検査結果が出る時間も解説!

インフルエンザが流行する季節になると、突然の発熱や倦怠感に不安を感じる方も多くなります。職場や学校などでの感染拡大を防ぐためにも、適切なタイミングで検査を受けることが大切です。インフルエンザの検査にはいくつか種類があり、検査方法や実施のタイミングによって正しい結果が得られないこともあるため、基本的な知識を押さえておくと安心です。この記事では、インフルエンザ検査の方法や検査結果が出るまでの時間、検査に適切なタイミング、検査を受ける前後の注意点について詳しく解説します。

高宮 新之介

監修医師:
高宮 新之介(医師)

昭和大学卒業。大学病院で初期研修を終えた後、外科専攻医として勤務。静岡赤十字病院で消化器・一般外科手術を経験し、外科専門医を取得。昭和大学大学院生理学講座生体機能調節学部門を専攻し、脳MRIとQOL研究に従事し学位を取得。昭和大学横浜市北部病院の呼吸器センターで勤務しつつ、週1回地域のクリニックで訪問診療や一般内科診療を行っている。診療科目は一般外科、呼吸器外科、胸部外科、腫瘍外科、緩和ケア科、総合内科、呼吸器内科。日本外科学会専門医。医学博士。がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了。JATEC(Japan Advanced Trauma Evaluation and Care)修了。ACLS(Advanced Cardiovascular Life Support)。BLS(Basic Life Support)。

インフルエンザ検査の方法とかかる時間

インフルエンザ検査の方法とかかる時間

インフルエンザの検査はどのような方法で行われますか?

一般的に医療機関でよく行われるインフルエンザ検査は、迅速抗原検査と呼ばれる方法です。この検査は、専用の細長い綿棒で鼻の奥やのどの奥を軽くぬぐい、その検体に含まれるインフルエンザウイルスの抗原(ウイルスのタンパク質)を調べるという仕組みです。迅速抗原検査は外来診察室でもすぐに行うことができるため、インフルエンザが疑われる方の診断に広く利用されています。

また、迅速検査以外にも、ウイルス遺伝子を調べる遺伝子検査(RT-PCR検査)を行う場合もあります。これは迅速検査よりもさらに精度が高く、主に重症例や精度の高い診断を必要とする場合に利用されます。一方、血液検査による抗体検査やウイルスを培養するウイルス分離検査は、日常的な診断よりも、主に研究や感染経路の調査目的で実施されることが多いです。

検査の結果が出るまでどのくらいの時間がかかりますか?

迅速抗原検査の場合、検体を採取してから結果が出るまでにかかる時間は、おおむね10分から15分です。これは検査に使用されるキットによって定められており、通常の外来診察時間内に結果が得られるため、患者さんはその場で診断結果を知ることができます。これに対し、遺伝子検査(RT-PCR検査)は専用の検査機器を使用し、病院の施設や外部検査機関で行う必要があるため、結果がわかるまで数時間から1日程度かかることがあります。

インフルエンザ検査を受けられないケースはありますか?

インフルエンザの検査はすべての方が必ず受けられるとは限りません。例えば、症状がまったく出ていない場合や症状が大変軽い場合は検査を行わないことがあります。

また、鼻やのどに出血や炎症などがあると、検体を採ることが困難で検査を行えない場合があります。さらに、インフルエンザの流行状況や患者さんの症状などから明らかにインフルエンザだと推測できる場合には、医師の判断で検査を行わず治療を開始することもあります。

検査結果だけでインフルエンザの診断が決まるわけではなく、医師は患者さんの症状や流行状況、検査の利点と限界を総合的に判断して対応を決定しています。

インフルエンザ検査に適したタイミング

インフルエンザ検査に適したタイミング

発症してすぐに検査しても陽性になりますか?

発症直後に迅速抗原検査を行うと、陰性になりやすいことが知られています。これは発症直後の体内ではウイルスの量がまだ少ないため、検査で十分なウイルス抗原を検出できないことが多いためです。実際の研究でも、発症後12時間未満の検査では陽性率が約4割以下というデータがあります。時間の経過とともにウイルスの量が増え、24時間から48時間程度経過すると陽性率が高くなることが報告されています。

参照:『発症から検査までの時間がインフルエンザ迅速抗原検査に与える影響:前向き観察研究』(筑波メディカルセンター病院感染症内科)

インフルエンザ検査に適しているタイミングはありますか?

迅速抗原検査の精度は、発症からの時間、検体の採取部位や採り方で変わるため、誰にとっても同じタイミングが正解とは言い切れません。ただ、発症直後は陰性が増えやすいことが報告されているため、時間に余裕がある場合は、発症から半日から1日ほどたってから検査すると検出されやすくなる可能性があります。高熱が続く、呼吸が苦しい、意識状態がおかしいなどの強い症状がある場合は、検査のタイミングを待たず早めに医療機関へ相談してください。

検査結果が陰性でも調子が悪い場合、再検査は必要ですか?

陰性でもインフルエンザを完全に否定できないため、症状が続く場合や悪化する場合は、再度の受診を検討してください。特に発症直後に検査した場合は、時間がたつと陽性になることがあります。医師が必要と判断した場合は、再検査や、別の方法(遺伝子検出法など)で確認する場合があります。

また、インフルエンザ以外にも、肺炎や、ほかの感染症などが隠れている場合があります。高熱が続く、呼吸が苦しい、意識状態がおかしいなど具合が大変悪い場合は早めに医療機関を受診することを検討してください。

配信元: Medical DOC

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