インフルエンザ検査の注意点

インフルエンザ検査前にしておく準備はありますか?
インフルエンザ検査を受けるにあたり、特別な食事制限や事前準備は基本的に必要ありません。しかし、受診の際には医師が診断をスムーズに行えるよう、いくつかの情報を整理しておくとよいでしょう。
例えば、症状がいつ頃から出始めたのか、熱のピークはいつだったか、どのような症状(咳、のどの痛み、鼻水、筋肉痛など)があるのかを正確に伝えられるようにしておくと、医師が診断や検査の判断を行いやすくなります。
また、家族や職場・学校など身近にインフルエンザの感染者がいるかどうかを伝えることも重要です。さらに、妊娠している場合や慢性疾患がある場合、現在服用している薬がある場合などは必ず医師に伝えてください。受診時には咳やくしゃみがある場合は感染拡大を防ぐためにマスクを着用し、手洗いや咳エチケットを心がけることも大切です。症状が強い場合や混雑している場合、あらかじめ電話で医療機関に相談し、受診方法を確認しておくとスムーズな対応が受けられます。
検査前に薬を飲むと結果に影響がありますか?
市販の解熱剤や風邪薬を服用していても検査結果そのものにはほとんど影響はありません。ただし、症状が軽くなってしまうことで正確な診断が難しくなることがあります。そのため、薬を服用した場合は、必ず医師に何をどのタイミングで服用したかを伝えてください。また、自己判断で薬を増量したり中断したりせず、指示された方法で服用することが重要です。
検査後に注意すべきことを教えてください
検査結果が陽性の場合、インフルエンザと診断された患者さんは周囲への感染を防ぐために一定期間外出を控える必要があります。厚生労働省や学校保健安全法では、発症後5日間が経過し、かつ解熱後2日間(幼児の場合は3日間)が経過するまでは登校や出勤を控えることが推奨されています。この期間中は自宅で十分な休養を取り、水分補給をしっかりと行いましょう。また、解熱後も咳やくしゃみなどの症状が残る場合は、マスクを着用するなどして周囲への感染を防ぐ配慮を継続することが重要です。
検査結果が陰性であった場合でも、前述のように発症直後ではウイルス量が少なく陰性になることがあります。そのため症状が続く場合や悪化する場合には再受診を検討し、医師に相談することをおすすめします。
特に症状が改善せず、呼吸困難や意識の混濁など重篤な症状が現れた場合はただちに医療機関を再受診してください。陰性結果であっても自己判断で症状を放置せず、症状の経過を医師に伝えて適切な診療を受けましょう。
編集部まとめ

インフルエンザ検査についての正しい知識は、感染拡大を防ぎ適切な治療を受けるために重要です。迅速抗原検査は短時間で結果が得られますが、発症直後では陰性になる可能性があるため、症状が続く場合は再受診も考慮する必要があります。また、発症後12時間から48時間のタイミングが迅速検査と治療開始に適しており、この期間を意識して早めに医療機関を受診することが望ましいです。
日頃から手洗いやうがい、マスクの着用などの感染予防策を心がけ、インフルエンザの流行状況にも注意を払って感染のリスクを下げることが重要です。また、ワクチン接種を希望する方は、流行期の前に医療機関で早めに接種を済ませておくとよいでしょう。正しい知識を身につけて、感染症に強い身体づくりと早期対応ができるよう心がけてください。
参考文献
『令和6年度インフルエンザQ&A』(厚生労働省)
『NewYork-Presbyterian Hospital. Influenza (Flu): Symptoms & Causes.』 (Centers for Disease Control and Prevention ).『学校におけるインフルエンザ出席停止期間』(東京都教育委員会)
学校保健安全法施行規則(e-Gov法令検索)
『発症から検査までの時間がインフルエンザ迅速抗原検査に与える影響:前向き観察研究』(筑波メディカルセンター病院感染症内科)

