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交通事故後に保険の補償が受けられなくなる「症状固定」とは? どのように判断される!?

交通事故後に保険の補償が受けられなくなる「症状固定」とは? どのように判断される!?

交通事故に遭った際、最初は痛みがなくても、数日後に不調が出てくることは珍しくありません。事故後の不調に対して治療を続けていると、しばしば「症状固定」という言葉を耳にすることがあります。一体どういう意味なのでしょうか? そこで整形外科医の松本淳志先生(まつもと整形外科)に、症状固定の正しい理解と事故対応のポイントについて話を聞きました。

≫【1分動画でわかる】交通事故後に保険の補償が受けられなくなる「症状固定」とは? 松本 淳志

監修医師:
松本 淳志(まつもと整形外科)

2005年、福岡大学医学部卒業。済生会福岡総合病院で初期研修後、福岡市民病院、九州大学病院、福岡赤十字病院などで研鑽を積み、2020年5月、福岡県久留米市に「まつもと整形外科」を開院。整形外科クリニック1院・整骨院3院・ピラティススタジオ2施設を運営。クリニックには約80名、グループ企業を合わせると約100名のスタッフが在籍。日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医、日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医、日本フットケア学会認定フットケア指導士。

交通事故 まず何をしたらよい?

交通事故 まず何をしたらよい?

編集部

交通事故に遭った直後は、まず何をすべきですか?

松本先生

まずは警察に連絡し、事故の届け出をおこなってください。その後、保険会社に連絡し、できるだけ早く整形外科を受診することが大切です。保険会社とすぐに連絡が取れないこともありますので、その際は整形外科受診を優先してください。事故直後は無症状でも、数日後に首や腰の痛みが出ることがあります。また、事故との因果関係を明確にするためにも早期受診が重要です。

編集部

整形外科ではどのような診療がおこなわれますか?

松本先生

医師による問診・診察に加え、レントゲンや超音波(エコー)検査などで詳細に状態を確認します。診断がついたあとは、薬物療法や物理療法、リハビリテーション(以下、リハビリ)などを組み合わせた治療がおこなわれます。

編集部

治療の費用も気になります。

松本先生

治療費は、被害者であれば自賠責保険が適用され、自己負担なしで治療を受けることができます。加害者であったり、過失割合が高い場合でも任意保険に加入していれば、同様に負担なく治療が可能です。

症状固定とは? 「治った」とは違うの?

症状固定とは? 「治った」とは違うの?

編集部

治療費はずっと自己負担金なしなのですか?

松本先生

完治して症状が無くなるまで治療できることが望ましいのですが、残念ながら、そのようなことはありません。「症状固定」とみなされた時点で、保険会社による補償は受けられなくなります。

編集部

「症状固定」とはどのような状態を指すのでしょうか?

松本先生

症状固定とは、「治療を続けても、これ以上症状の改善する見込みがなくなった状態」のことです。症状が完全になくなるまで治療できるのが理想ではありますが、仮に症状が残っていたとしても保険の仕組みとして、回復が頭打ちになった段階でそのように判断されます。

編集部

「症状固定=治った」というわけではないのですね?

松本先生

その通りです。症状が完全になくなるわけではなく、改善が見込めないという判断です。すなわち、痛みや動かしにくさ、違和感や不快感などが残る場合もあります。いわゆる「後遺症」という状態です。

編集部

症状固定は誰が決めるのですか?

松本先生

症状固定の時期は主治医の意見が尊重されますが、最終的には治療費を支払っている保険会社が決定権をもっており、最終決定を下します。

編集部

症状固定と診断された後はどうなるのですか?

松本先生

保険会社からの補償は無くなりますが、治療を継続したい場合は健康保険に切り替えて治療を継続することができます。また、何らかの後遺症が残っている場合には、後遺障害診断書を作成することもできます。

配信元: Medical DOC

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