肩石灰沈着性腱炎の前兆や初期症状について
肩石灰沈着性腱炎の初期症状として、腕を特定の方向に動かしたときだけ痛む軽い症状から始まる場合があります。たとえば、服を着るとき、髪をとかすとき、高い棚のものを取るときなど、腕を上げる動作で痛みが出ることがあります。
他にも、肩の特定の場所を押すと痛みを感じます(圧痛)。とくに肩の前面や外側に圧痛があることが多いです。
症状が進行すると、夜間や早朝の急激な痛みを感じるようになります。肩をまったく動かせないほどの強い痛みをともない、腕を上げることができなくなり、日常生活に大きな支障をきたします。肩が正常に動かせなくなることで、動きを代償した首や上腕、肘まで痛みが生じる場合もあります。
さらに、肩の熱感や赤み、腫れが出ることもあります。また、強い痛みによって倦怠感が生じる人もいます。
肩石灰沈着性腱炎はできるだけ早い段階で治療を始めることで、症状の改善が期待できるため、これらの症状があらわれたら早めに医師に相談することが大切です。
肩石灰沈着性腱炎の検査・診断
肩石灰沈着性腱炎の診断は、問診、身体診察、画像検査を組み合わせて行われます。
医師は、問診でいつ頃から痛みがあるのか、どんな動作で痛むのか、夜間痛はあるかなどを確認します。次に肩を診察し、肩を押したときの圧痛の有無や、腕を動かしたときの痛みを確認します。
肩石灰沈着性腱炎の確定診断には画像検査が必須です。レントゲン検査では、肩の腱板部分に白い影として石灰沈着が写し出されます。レントゲン画像で石灰沈着が見つかれば診断が確定します。石灰の形や大きさから、病気の進行度や症状の重さを推測することも可能です。
さらに詳しく調べるために、超音波検査が行われることもあります。超音波では石灰の硬さがわかり、治療方針の計画に役立ちます。必要に応じてCT検査やMRI検査も実施されます。

