大腸ポリープが悪性の場合どのように対処する?
内視鏡治療
内視鏡でポリープを治療する方法は、ポリープの形や大きさによっていくつか種類があります。
・ポリペクトミー:茎がある形状のポリープには金属の輪をかけ、高周波電流を流してポリープを切除します。また高周波電流を用いずに、単純にスネアで締め付けて切除する方法(コールドポリペクトミー)もあります。
・EMR:平坦な病変の場合には、粘膜の下に薬液を注入してポリープを持ち上げ、金属の輪をかけて高周波電流を流しポリープを切り取ります。
・ESD:大きな病変の場合には、粘膜の下に薬液を注入した後、専用のメスで病変の周囲の粘膜を切ってポリープを少しずつ剥離して切除します。
これらの方法を使い、6mm以上の大腸ポリープ、もしくはがんで内視鏡で一括に切除できるものが内視鏡的治療の対象となります。また、5mm以下でもがんと区別がつきにくいものは切除の対象となる事があります。
外科的手術
大腸ポリープが大きい場合や、形状が内視鏡を使った切除に向かない場合には、外科的手術を検討します。手術の適応となるのは、がんを含む可能性のある場合やがんに進行する可能性の高い場合です。また、良性であると考えられても、ポリープが大きく、出血や腸閉塞の可能性が高い場合には手術が検討されます。
定期的な経過観察
大腸ポリープが5mm以下の小さいものや、非腫瘍性ポリープである場合には定期的に大腸内視鏡検査で病変を観察して様子を見ることもあります。そして、経過観察をした結果、腺腫で6mm以上と大きくなった場合や非腫瘍性ポリープが大きくなり腸閉塞などの危険性が考えられる場合には切除を検討します。
大腸ポリープができる原因
遺伝性要因
遺伝的にポリープが多くできやすい家族性大腸腺腫症の方の場合、若い時から大腸ポリープが多くできます。また、この病気ではなくとも、血縁者の中に大腸ポリープや大腸がんと診断された人がいる場合には、大腸がんになる可能性は3倍程度高いと言われています。家族歴がある場合には特に注意が必要です。心当たりがある場合には、若い頃から早めに大腸がん検診や内視鏡検査で定期的に経過をみるようにしましょう。
喫煙・飲酒
大腸がんの危険因子として、喫煙や多量の飲酒が挙げられます。大腸がんは大腸ポリープから発生することが多いです。喫煙や大量の飲酒が大腸ポリープの危険因子とも考えられます。禁煙、節酒をするようにしましょう。
肥満
肥満も大腸がんの危険因子です。肥満とならないように適正体重を保つようにしましょう。また、肥満傾向の方も、なるべく減量し、適正体重となるようにすることが大切です。

