大腸ポリープができると現れる症状
大腸ポリープは、症状がないことが多いです。ポリープが大きくなると、下のような症状がみられることがあります。
血が混じった便
大腸ポリープの表面を便が通過する際にこすれて出血することがあります。見た目では普通の便の色であっても、便潜血検査を行うと陽性となる場合も少なくありません。見た目は問題なくとも、便潜血検査で1回でも陽性となった場合には、消化器内科を受診しましょう。
また、持続的に出血が持続すると貧血となる事もあります。血液検査で貧血の進行を認めたときも要注意です。特に閉経後の女性や男性では貧血が認められる場合に消化管出血の可能性が高いため、注意しましょう。
排便異常(便秘など)
大腸ポリープが大きくなると、便秘や便が細くなるような症状がみられることがあります。普段の便通状況から変化が出る場合には要注意です。
腹痛
大腸ポリープが大きくなると、便が通過しづらくなったり、腸閉塞をきたしたりすることもあります。この場合、腹痛が起こります。いつも同じ場所でお腹が痛くなるなどの症状が続く場合には消化器内科で相談をしましょう。
大腸ポリープの検査法
便潜血検査
2日間、便の一部をとり、専用容器に入れて提出する検査です。大腸がんや腺腫などのポリープから出血している場合には陽性と診断されます。この検査で直接大腸ポリープを診断することはできませんが、体への負担が少なく、簡易的に検査ができるため、大腸がん検診ではこの方法が取り入れられています。2日間の便を調べて1日でも陽性と判断されれば、一般的に大腸内視鏡検査による精密検査を行います。この便潜血検査により腺腫などのポリープの約30%を発見することができ、大腸がんの死亡率を約60%、大腸がんになるリスクを約46〜80%下げることができると報告されています。
注腸造影検査
注腸造影検査は、前日から消化の良い食事にした上で、夜から下剤を内服します。また、同日の朝から多量の腸管洗浄液を飲み、腸管をきれいにして検査を行わなければなりません。このように前処置を行った上で、バリウムと空気を肛門から注入し、レントゲンで撮影をします。ポリープの形状や大きさ、位置などを確認することに関しては優れていますが、腸管の前処置がしっかり行われていなかったリ、大腸が重なって見えづらい場合にはきちんと診断ができないこともあります。
大腸内視鏡検査
注腸造影検査と同様に下剤や腸管洗浄液を飲んで腸管をきれいにした上で検査を行います。大腸内視鏡検査では直接病変を確認することができ、ポリープなどの病変があった場合に、病変の一部を採取して病理検査に提出する生検を行うことができます。生検やポリープを切除することも同時に行えるため、大腸ポリープを検査する場合に主役となる検査です。また、大腸内視鏡検査では、ポリープの表面が不整であったり、NBI拡大画像で血管構造の乱れや消失などがみられるかなどを直接観察することができます。これらの所見を観察した上で、切除すべき病変かどうかを診断できます。

