自分の非を認めず責任転嫁する夫!その心理とは?心理カウンセラー・白目さんに聞いてみた!
自分の間違いを素直に認められず、そのうえ妻に責任を押し付けようとする夫。なぜそのような思考になるのでしょうか?そして、モラハラの初期サインとは?漫画を読んで気になった素朴な疑問について、心理カウンセラー・白目みさえさんにお話を伺いました。白目さんは精神科に勤務する傍ら、母親の日常をテーマにした『子育てしたら白目になりました』などを描く、人気コミックエッセイストとしても知られています。

──「知らなかったことを責められてもどうしようもない」「教えなかったあなたにも責任がある」と責任を転嫁し、最終的に「ボクは悪くない」と言い切るのは、どんな心理構造からくるのでしょうか?自分の非を認めることが極端に難しい人の背景には、どんな心の傷やパターンがあるのでしょうか?
白目さん:「知らなかったことを責められても仕方ない」「教えなかったあなたにも責任がある」という言葉の裏には、“失敗=見捨てられる”という強い恐れがあります。「自分が悪い」と認めてしまうと“とんでもないことが起こる”―そう思うと、人は必死に「自分が悪くない理由」を探すようになります。時に「謝ったら死ぬわけでもあるまいし」と言われますが、本人にとってはそれが誇張ではなく、本当に“生存を脅かすほどの恐怖”なのです。
やがて、その不安は他者への責任転嫁として表れます。「いいや? 私は悪くないよ」と言い返せる“親のような”相手には向けず、穏やかに受け止めて反省してくれる人にだけ繰り返すように…。自分の非を肩代わりしてくれることで、そこに“安心”を感じてしまうのです。

── ともするとただの言い訳にも見えますが、「知らない=悪くない」「あなたが教えなかったのが悪い」という構図は、モラハラの初期サインとして考えられるのでしょうか?責任を認めず相手のせいにする言葉は、どこから“支配的”な関係へと発展していくのでしょうか?
白目さん:この構図が固定化すると、相手の共感や許しを前提に、罪を預けて安心しようとする関係が生まれます。気づけば、相手が悪いのになぜか自分が謝っている―ここに“支配の入口”があると言えるでしょう。
パートナーへの思いやりが何よりも大事
自分の間違いを認めない発言や態度は「相手に見捨てられる」という恐怖心からくるそう。しかし、パートナーに責任を押し付ける行為は、反対に信頼関係を壊してしまうでしょう。もしも、相手が悪いのに自分が謝ってしまうようなやりとりが続いたら、支配的な関係になっているサインかもしれません。本当に愛しているのなら、支配するのではなくパートナーを思いやることが大切です。【白目みさえさんプロフィール】
臨床心理士・公認心理師。心理カウンセラーとして精神科に勤務。漫画家としても活動。近著「子育てしたら白目になりました」が好評
文=しゅま
保育士とのダブルワークをしながら2人育児に奮闘するママライター。「無理せずラクに」をモットーに、暮らしを豊かにするアイデアを取り入れながら生活を楽しんでいます。家事・育児・仕事に追われるママの視点で、便利なライフハックを発信します!

