
小田井涼平がMCを務める「今泊まりたい!いいふろ温泉宿」(毎週月曜夜8:00-9:00、BS10/TVerで見逃し配信)が、1月26日に放送された。同番組は“今泊まりたい”温泉宿を旅の中心に据え、温泉地ならではの体験や名物グルメ、周辺の街歩きまで一度に楽しむ旅番組。今回小田井が訪れたのは神奈川・箱根町(はこねまち)で、かつて「仮面ライダー龍騎」で共演した俳優・松田悟志がゲストとして登場した。2人が箱根神社や寄木細工の工房見学、芦ノ湖(あしのこ)クルーズから絶景の温泉宿まで、箱根の王道を堪能する。
■箱根神社は“太い鳥居”が圧巻 絵馬の偶然が胸を熱くする
旅のスタートは芦ノ湖畔の箱根神社。湖畔に立つ巨大な鳥居を目にした2人は、近づく前から思わず足を止めてしまう。「相当でかいよ、これ」と小田井が体を反らしながら見上げて確認すると、松田も「え、こんなでかいことあります?」と驚きを隠せない。
テレビや写真で何度も見たことがある風景でも、実物を前にすると“知っているはずの景色”が別物に見える。2人が立ち位置を変えて見上げたり振り返ったりしながら確認する姿が、映像で見る以上の迫力があることを物語っていた。
境内で印象的だったのが、絵馬掛けのひと幕だ。奉納された絵馬の中に「カメンライダーになれますように」と幼い文字で書かれた1枚を見つけた松田は、目を見開いて小田井に呼びかける。かつて仮面ライダーを演じた松田にとっては見過ごせない1枚だからか、興奮したようすだ。
その流れのまま、松田自身も絵馬を奉納することに。松田は「ファンのみなさんがめちゃ楽しめる一年になりますように!」と書き、せっかくだから「『カメンライダーになれますように』の隣にかけさせてもらうか」と粋な計らいを見せる。“仮面ライダーになりたい”と願う子どもの絵馬のすぐそばに、“元仮面ライダー”松田の絵馬が並ぶ形になった。
並びを見た小田井は、「彼嬉しいやろな。この並びめっちゃええやん」と思わず笑みを浮かべる。狙った演出ではなく、偶然が生んだ些細だがあたたかいドラマ。大きな名所の迫力だけで終わらない、箱根神社ならではの場面だ。
■絶景露天&サウナ、夕食バイキングも満喫
2人が訪れた宿は、2025年11月にグランドオープンした「TAOYA箱根」。箱根の山々に囲まれた温泉リゾートホテルで、到着した時点から非日常の空気が漂う。滞在をより気楽にしてくれる仕組みとして、番組内でも触れられたのがオールインクルーシブだ。
小田井がスタッフの説明を聞きながら「オールインクルーシブっていう言葉知ってました?」と問うと、松田は「いや、今回初めて聞きましたね」と答える。小田井は「僕もこのロケで初めて知ったんです」とフォローするのだが、松田は「前から知ってた口調で言ってますやん」とツッコミをひとつ。
すると小田井は「もう今はなんならオールインクルーシブの伝道師としてね」と“大江戸温泉物語”のロケで知ったばかりとは思えない顔つきを見せる。松田が「そんな伝道師あります?」と即座に返すと、小田井は「もうロケやってるんで」とさらりと受け流してそのまま「じゃあちょっとせっかくですから、アフタヌーンティー行きましょうか」とアフタヌーンティーへ誘う。アルコール・ソフトドリンク飲み放題のラウンジで「みかんクリームシフォンケーキ」などをつまんだら、いよいよ温泉へ。
内湯は開放感あふれる大きなガラスから景色が見渡せるだけでなく、間接照明が大理石のスキマからこぼれるモダンな雰囲気。そしてさっそく露天風呂に向かった小田井と松田は、展望に大興奮が止まらない。見える景色はラウンジの角度と一緒ながら、「さっきは前にガラスがあって当然天井もあったから、それがそこまでドンと見えてた感じではなかった。ここはやっぱ抜けがあるからバーっと全体がこう広がってる感じ」と細かなレポートはさすが小田井といったところか。松田も同じく目をキラキラさせて、「(風が)気持ちいい」と声を上げていた。
湯に浸かると、2人ともまずはふっと目を閉じて湯の心地よさを味わうように一息。間を置いて「これは最高すぎます。めっちゃ気持ちいい」と松田の口から感想がしみじみ漏れ出てくる。外気の冷たさと湯のぬくもり…そのコントラストに身を委ねるだけで、移動の疲れがほどけていくような時間だった。
さらに2人は、サウナも満喫。木の香りに包まれながらじっくり汗を流し、出てきた松田はサウナを目で追うように「いや、綺麗なサウナ」と率直に感動を語る。「サウナ・スパプロフェッショナル」という資格を持つ松田から見ても、心地よい空間だったようだ。
夕食はバイキング形式で、海の幸・山の幸の豪華なラインナップがずらっと並んでいる。目の前で焼き上げた相模湾の鮮魚は地元のみかんを使った特製オレンジソースで彩られ、見た目のオシャレさも相まって2人の期待はうなぎ上り。美しい色のローストビーフにはトリュフの赤ワインソースをかけるのだが、小田井は「かけるだけでワロてまうな…これがまさに“トリュフの大爆笑”ってやつでございますね」と渾身のボケをかます。すぐさま松田が周囲に「すいませんね!」とフォローしていたのがまた微笑ましい。
豪華なローストビーフとトリュフソースの組み合わせは松田も「めちゃくちゃ美味しい」と大満足だったのだが、意外な名脇役になったのが「小田原おでん」だ。カラシではなく梅味噌でいただくスタイルに、小田井は「これマスタードよりアクセントあるわ」と熱弁。味の発見も含めて“旅のご褒美時間”をしっかり味わっていた。
■20年越しの湯けむり再会と余韻
今回の箱根旅で印象に残ったのは、名所や宿の魅力だけではない。小田井と松田が“同じ場所をどう見て、どう受け取ったか”が、そのまま旅の面白さになっていたからだ。
食事の後に松田がこぼした「今日1日僕結構ね、珍しいぐらい笑ってるんですよ」という一言は、景色や温泉の気持ちよさ以上に旧友との再会に心がほどけていることを表している。小田井も「昔を知ってる人と一緒に仕事するって実はなかなかないのね」と返し、2人にしかわからない距離感を「ちょっと小っ恥ずかしい部分のありながら、ちょっと知ってるだけに」と言葉にした。
松田の「“こんな面白いことが未来に待ってたんだな”という事を楽しんでた。同時に」という締めの一言。旅の雰囲気を決定づける、過去から現在までの長い道のりを感じさせる重みがある。
箱根神社の絵馬掛けで生まれた偶然のドラマ、絶景の露天風呂とサウナ、そして宿の食事。王道を巡りながらも、“2人の心が動いた場面”がくっきり浮かび上がる。箱根の魅力はもちろん、小田井と松田の2人だからこそ生まれた感動が印象的な旅だった。

