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顔の脂肪吸引は“半永久的”って本当? 脂肪再分布のリスクと長持ちさせるための方法を医師に聞く

顔の脂肪吸引は“半永久的”って本当? 脂肪再分布のリスクと長持ちさせるための方法を医師に聞く

長期満足度を高める「予防的メンテナンス」と「根本的アプローチ」

長期満足度を高める「予防的メンテナンス」と「根本的アプローチ」

編集部

クリニックでできる、長持ちのための対策やケアはありますか?

惟村先生

脂肪吸引は「ゴール」ではなく、「美しい輪郭を持続させる旅の始まり」と捉え、以下の三つの予防的メンテナンスを組み合わせることを推奨します。
 
1.皮膚の引き締め治療
HIFUは皮下組織に熱収縮を起こし、引き締め効果が期待できます。また、SOFWAVEは異なる周波数の超音波で真皮上層に均一な熱刺激を与え、コラーゲン新生を促す新しい選択肢です。
 
2.たるみの予防・軽度改善
糸リフトは皮下組織を物理的に引き上げますが、糸の吸収とともに効果は減衰するため、あくまで脂肪吸引後のたるみ予防や軽度改善への補助的役割と位置付けています。長期の小顔目的として単独で過度な期待は禁物です。
 
3.脂肪代謝へのアプローチ
脂肪溶解注射(デオキシコール酸など)は、残存脂肪細胞の肥大化を抑えるなど微調整に役立ちますが、吸引のような劇的な変化は期待できず、効果はメンテナンス的であり、大きな変化には数年単位の継続が必要です。
 
最も重要なのは、「施術前にたるみの程度を正確に診断すること」です。皮の余りが強い“治す”段階ならばリフト術、予防や軽度改善の“守る”段階ならば上記メンテナンス、という棲み分けが成功のカギです。

編集部

顔の脂肪吸引をした後に日常生活で気をつけるべきことはありますか?

惟村先生

最も大切なのは 「体重と健康の維持管理」 です。吸引はリセットボタンであり、その後の状態を決めるのは生活習慣です。バランスの取れた食事と定期的な運動は、効果持続の絶対条件です。また、紫外線対策は必須です。紫外線は皮膚のコラーゲンを破壊し、たるみを加速させる最大の外的要因です。術後は特に肌が敏感な時期もあるため、低刺激の日焼け止めを毎日使用してください。喫煙も皮膚血流と治癒を妨げ、早期老化の原因となるため避けるべきです。

編集部

失敗しないために、事前に知っておくべきことについてアドバイスをお願いします。

惟村先生

まず、医師が脂肪吸引のメリット・デメリット、特に「脂肪再分布」のリスクについて正直に説明しているか確認してください。術前のシミュレーションだけに依存せず、あなたの骨格、脂肪分布、皮膚の質を総合的に評価した上で、適切な脂肪量を除去する「引き算の美学」に長けた医師を選ぶことが大切です。当院では、この精密なデザインと、出血を抑えダウンタイムを最小化する技術の両立を追求しています。豊富な症例写真と、術後の長期的な経過についても率直な情報提供をおこなうことが、患者さんとの信頼関係の基盤だと考えています。

編集部まとめ

顔の脂肪吸引は、適切な適応と技術のもとでおこなえば、ローカライズされた脂肪を減らす有効な手段です。しかし「取り除いた脂肪細胞が戻らない=一生変わらない」という単純な理解は危険です。残った脂肪細胞の肥大化や加齢による変化に加え、「脂肪再分布」という全身的な視点も忘れてはなりません。長期的な満足を得るためには、施術そのものの質に加え、予防的メンテナンスの知識と、体重管理・紫外線対策に代表される健康的な生活習慣の継続が不可欠です。本稿が、短期的な変化だけでなく、10年先のご自身の顔をも見据えた、賢い治療選択の一助となれば幸いです。

配信元: Medical DOC

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