毎日ドリル 脳トレクイズに挑戦
「溶連菌感染症」を発症すると現れる「症状」はご存知ですか?【医師監修】

「溶連菌感染症」を発症すると現れる「症状」はご存知ですか?【医師監修】

溶連菌感染症で注意が必要なサイン

溶連菌感染症で注意が必要なサイン

呼吸が苦しそうな場合はすぐ受診した方がよいですか?

呼吸が苦しそうにみえる場合や、息を吸うたびに喉が詰まるような様子がある場合には、早めに医療機関へ相談することがすすめられます。溶連菌感染症は、喉や扁桃の腫れが強くなることで、飲み込みにくさだけでなく呼吸のしづらさにつながることがあります。声がかすれる、よだれが増える、横になると苦しそうにするなどの変化がみられる場合も、喉の腫れが関係している可能性があります。こうした症状は、経過のなかで急に進行することがあるため、様子の変化に気付いた時点で医師の判断を仰ぐことが大切です。

全身に強い発疹や皮膚のむくみが出たときはどうすればよいですか?

全身に広がる赤い発疹が急に増えた場合には、医療機関へ相談するようにしましょう。溶連菌感染症は、猩紅熱として細かい発疹が現れることがあり、発熱やのどの症状と同じ時期にみられるのが特徴です。発疹の範囲が短時間で広がる場合や、皮膚がざらつく、熱をもっているといった変化がみられる場合には、経過の確認が必要です。一方で、顔や手足のむくみが目立つ場合には、皮膚症状とは別の体調変化が関係していることもあります。発疹やむくみはいずれも見た目で気付きやすい反面、原因の判断が難しいことがあるため、自己判断せず医療機関へ相談してください。

溶連菌感染症の重症化について教えてください

溶連菌感染症の多くは適切な治療で回復しますが、経過のなかで重い状態につながることがあります。急性期には、喉の感染が強く続くことで炎症が周囲に広がり、扁桃周囲膿瘍などを形成する場合があります。この状態では、のどの片側だけが強く痛む、口を大きく開けにくい、声がこもる、飲み込みが難しくなるといった症状が目立ち、治療に加えて処置が必要となることもあります。また、感染が落ち着いた後でも、しばらくしてから免疫反応によって急性糸球体腎炎やリウマチ熱といった病気が起こることが知られています。これらは回復後に現れるため、治ったと思っていた時期に体調の変化として気付かれることがあります。発熱やのどの痛みが改善した後に、尿の色が濃くなる、顔や手足のむくみが出る、関節の痛みや違和感が続くといった変化がみられる場合には、医療機関へ相談することが大切です。

編集部まとめ

編集部まとめ

溶連菌感染症は、急な発熱や強いのどの痛みを主な症状とし、頭痛や腹痛などの全身症状を伴うことがある感染症です。子どもは症状が急に進みやすく、発疹やいちご舌といった皮膚や舌の変化がみられることがあります。一方、大人は発熱が目立たず、のどの違和感やだるさのみで経過する場合もあり、風邪との区別が難しいことがあります。年齢によって症状の現れ方が異なる点を知っておくことが、早期の受診につながります。

また、呼吸が苦しそうにみえる場合や、発疹が急に広がる場合、症状が落ち着いた後にむくみや関節の痛みなどが現れた場合には、経過を確認する必要があります。多くは適切な治療で回復しますが、症状の強さだけで判断せず、経過の変化に目を向けながら医療機関へ相談することで、回復までの流れを把握しやすくなります。

参考文献

『溶連菌感染症』(月刊地域医学)

『学校において予防すべき感染症の解説〈令和5年度改訂〉』(日本学校保健会)

『microbiology round』(亀田総合病院 感染症内科)

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。