ポリープと聞くと大腸や胃にできるものとイメージする方もいるのではないでしょうか。実は、子宮の入り口や子宮の内側にもポリープは発生します。
子宮にポリープがあると、どのような症状が現れ、日常生活はどう変化するのでしょうか。ポリープがあるのかを調べる検査やポリープの治療には、痛みが伴うのか不安に思う方もいるでしょう。
今回は子宮ポリープの検査・症状・治療について解説します。子宮内膜ポリープと子宮頸管ポリープの違いも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

監修医師:
馬場 敦志(宮の沢スマイルレディースクリニック)
筑波大学医学群医学類卒業 。その後、北海道内の病院に勤務。 2021年、北海道札幌市に「宮の沢スマイルレディースクリニック」を開院。 日本産科婦人科学会専門医。日本内視鏡外科学会、日本産科婦人科内視鏡学会の各会員。
子宮ポリープとは
子宮ポリープとは、子宮の入り口や内膜に発生するポリープです。発生する場所により子宮頸管ポリープと子宮内膜ポリープに分類されます。
子宮の入り口に近い、頸管に発生するのが子宮頸管ポリープです。不正出血を認めることもありますが、自覚症状がなく定期検診で発見されるケースも少なくありません。
子宮内膜ポリープは子宮の内膜に発生し、不正出血と過多月経が主な症状です。ポリープの大きさや位置によっては不妊症の原因になります。
子宮ポリープの検査
子宮ポリープと診断するには、がんをはじめとする別の病気との鑑別が必要です。子宮ポリープの可能性があるときには、どのような検査をするのでしょうか。
検査方法・所要時間・検査によってわかることを解説します。
子宮内膜ポリープ:SHG検査(超音波検査)
SHG(ソノヒステログラフィー)とは、子宮内に生理食塩水を注入し超音波検査を行う検査です。生理食塩水によって子宮内腔がふくらみ、突出している子宮内膜ポリープが超音波モニターに映し出されます。
通常の超音波検査ではわかりにくい病変の観察が可能な短時間で終わる検査です。
子宮内膜ポリープ:子宮鏡検査
腟から細いスコープを入れて子宮内腔を観察する検査です。ポリープの位置・大きさ・個数がわかります。
ファイバースコープを用いた子宮鏡検査は、外来または日帰り入院で実施可能です。検査時間は約5〜10分間程度、無麻酔で行います。
細さ3ミリ程のスコープを導入している医療機関では、検査前の子宮頸管を拡張するための前処置が不要で、従来よりも検査による痛みが少なくなりました。
子宮内膜ポリープ:子宮内膜組織診
子宮内膜組織診は内診台で子宮内膜表面の組織を掻き取り、顕微鏡でがんの有無を調べる検査です。
検査結果がわかるまでには1週間〜10日程かかり、細胞診だけでは診断できない、がんの有無を鑑別する重要な検査と位置づけられています。なお、乳がん治療薬のタモキシフェンを服用している患者さんで不正出血や子宮内膜の肥厚を認めた場合は、子宮内膜組織診が必須です。
子宮頸管ポリープ:内診
内診で見つかった子宮頸管ポリープは、基本的にはその場で切除が可能です。大きなサイズのポリープやポリープの根元が太い場合は、別日の切除となります。
切除したポリープは病理検査を行い、がんの有無がわかるのはおおよそ2週間後です。切除後に少量の出血が数日続くことがありますが、切除による痛みは少ないとされています。
別の疾患との鑑別が必要な場合は、切除前に経腟超音波検査を行うケースもあります。

