
竹内涼真が主演、井上真央がヒロインを務める「再会~Silent Truth~」(毎週火曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系/TVerにて配信)の第3話が1月27日に放送された。第1話からデキる警視庁の刑事・南良理香子役で抜群の存在感を放つ江口のりこ。第3話も鋭い眼光でミステリーを色濃くした。(以下、ネタバレを含みます)
■小学校の同級生4人の宿命的な再会から始まるヒューマンラブミステリー
本作は、横関大氏の江戸川乱歩賞受賞作「再会」を連続ドラマ化。大切な人を思う気持ちが思いがけない真実につながっていく、宿命的な再会から始まるヒューマンラブミステリー。
竹内演じる主人公は、神奈川県三ツ葉警察署の刑事・飛奈淳一。小学生の頃の同級生3人と誰にも言えない秘密を共有する。
その同級生3人を演じるのが井上、瀬戸康史、渡辺大知。井上は、現在は美容室「Ma saison」を経営する美容師で、小学生の息子と暮らしている岩本万季子役。瀬戸は、万季子の元夫で一級建築士の清原圭介役、渡辺は名士の息子で、現在は地元の再開発を担当する「サクマ土地開発」の専務・佐久間直人役だ。
淳一ら男3人は、男勝りで姉御肌な万季子に恋心を寄せていたという淡い関係でもある。そんな彼らが、佐久間の兄が殺された事件をきっかけに“再会”を果たす。
また、北香那が淳一と同居中の恋人・今井博美役、段田安則が神奈川県警三ツ葉警察署の署長・小杉房則役、江口のりこが淳一とバディを組んで殺人事件を捜査する神奈川県警捜査一課の刑事・南良理香子役で出演。
■淳一たちは23年前に埋めたタイムカプセルを掘り起こす
淳一の故郷で起きたスーパー店長殺人事件が、23年前の現金輸送車強盗事件とつながった。12年前に犯人と相撃ちになって殉職した巡査長で、圭介の父・和雄(弓削智久)の拳銃が、スーパー店長=直人の腹違いの兄を殺した凶器だと判明したのだ。
23年前、淳一は幼なじみの万季子、圭介、直人と遊んでいるときに、和雄が殉職した現場に居合わせた。圭介が持ち去った和雄の拳銃をタイムカプセルに入れ、4人はその秘密を抱えて生きてきた。淳一は、自分たちが事件の当事者であると考えて捜査の機密事項である拳銃の件を万季子たちに明かし、タイムカプセルを掘り起こすことにした。
タイムカプセルがあるはずの場所は、すでに掘り返されたあとが見られた。緊張の中、掘り進めてタイムカプセルを取り出す。鍵を解除し、ふたを開けると、中に拳銃はなかった。「俺たち4人のうち誰かがタイムカプセルを開けて、あの拳銃を持ち出した」と淳一。タイムカプセルの場所と、鍵の暗証番号は誰一人として他人に教えていない。「だとしたら俺たちしかいない」のだ。
淳一が取り調べのようにさまざまなことを確認してくるのにいらだつ圭介。そんな圭介に淳一はさらに問う。スーパーの店長が殺害される前日、万季子は息子が財布を忘れてスーパーに届けに行ったとの証言を、警察は“うそ”ではないかと疑っている。本当は、万引きだったのではないか。否定する圭介に淳一は「警察を甘くみんな」と忠告。圭介は万季子と話し、翌日警察に行くと約束した。
万季子のうそをあっさりと見抜いていたのは南良だ。万季子と圭介が一緒に話に来ると聞くと、「ついに役者がそろいますねぇ」とつぶやいた。
■緊張感が走る南良の圧倒的存在感
推薦で私立中学の入学が決まっていた息子を思って万引きという事実を隠したと話す万季子。南良は、万季子へ向ける鋭い視線を、そのまま自分の横にいる淳一にも移す。そして「警察にも学校にも連絡しないから“誠意”を見せろ」と金銭を要求されたことを明かす万季子に再び視線を戻す。
「それで」と、続きを促す南良に気圧されたように万季子が言葉に詰まると、圭介が取引に自分も加わったと、その後の説明を引き受けた。
“圧”といっても、高圧的というわけではない。努めて冷静で、でも防犯カメラの映像のことなど焦点となることをズバッと突いていく。万季子たちはスーパー店長殺人事件当日の動きをまだ隠しているのだが、怪しい点は何一つ逃さないともいうように、この場の空気を完全に支配していたのは南良だ。演じる江口は、視線だけでなく、口の動きなどほんの少しの表情、せりふの発し方で南良の有能さを表現した。
南良は、23年前の事件の資料から淳一たちが発見者であることも知っている。「あらかじめ、こちらから報告しておけばよかったです」と言った淳一に、「そうですね」とニヤリと笑みを浮かべた様子にゾクッとした。うそも秘密も通用しない。そんな南良の姿に、視聴者としても緊張が走る。
南良は、23年前の事件に関わった4人がスーパー店長殺人事件で“再会”したことに「とても興味深い」と引き付けられている。「4人そろったところで確認したいことがあります」と4人を集めた。淳一は万季子たちに“拳銃”のことを教えていること、万季子たちはそれを知っていることは秘密にするつもりだったが、南良はそれを明かした。その反応を見るつもりだったのだろう。そのなかで圭介の芝居じみた受け答えは、見ているこちらもギョッとするものだったが、南良が怪しんでいるに違いないというのが、淳一に向ける視線で分かった。
その淳一は、第1話からたびたび手を神経質に洗う様子が映し出される場面があり、この第3話でも。23年前のことか、その後のことか、何かトラウマを抱えていそうだが、ラストでは23年間会っていなかったとされた万季子に、実は警察官になってまもないころに見かけていたことが明かされた。
4人のうそや秘密がそれぞれを揺さぶり、さらにその4人を南良が揺さぶる。そのやり取りに見入る展開となった。SNSには「南良刑事のあおり方がうますぎる!ドキドキハラハラした」「南良さん怖い」「南良さん有能」「南良さん 江口のりこ史上一番好きなキャラかもしれん」「江口のりこ劇場だ」などの声が寄せられた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

