不倫相手が、夫の部下だと判明。さらに、防犯カメラに映っていたのは、由奈の不在時に不倫相手・美咲を自宅に招き入れる大和の姿だった。「自宅」という聖域を汚された怒りにふるえる由奈は、義両親にすべてを打ち明け…。
怒りを通り越してしまった…
探偵の調査により特定された女性の名は、「高橋美咲」。大和の職場の後輩でした。
探偵からの報告書には、たのしそうにウデを組んで歩く2人の写真が、何枚も添えられていました。
「やっぱり、職場か……」
一度、不倫が発覚したとき、あんなに泣いて謝罪をしていたのに…。怒りを通り越して、あきれる感情が込み上げます。
しかし、衝撃はそれだけではありませんでした。
千絵が、一緒に設置した玄関カメラの録画を確認していた時のことです。
「ねぇ、由奈……これ見て」
画面には、私がミナを連れて出かける映像が映っていました。
不倫相手を家に上げていた夫
「この日は、大和に、"夜まで実家にいる"って伝えていた日だわ…」
私とミナを送り出したあと、大和は仕事には行かず、一人の女性を家へ招き入れる様子が映し出されました。
「は……ウソでしょ。私たちの家に……?」
2人は堂々と玄関を入り、数時間後、何ごともなかったかのように出ていきました。
女性は、私に手紙を送ってきた、あの「高橋美咲」です。
彼女は、カメラの存在に気づくこともなく、勝ちほこったような笑みをうかべて、家の門をくぐっていました。
「ゆるせない……! ミナが寝ているベッドも、私たちが食事をするリビングも、全部あいつらに汚されたんだ」
ふるえが止まりません。不倫だけでもゆるせないのに、家族がいないスキに自宅に連れ込むなんて…。人として終わっている。

