徳井義実&桃月なしこ、印象的な撮影は「1話分をノーカットで撮りました」お互いの印象なども語る<令和に官能小説作ってます>

徳井義実&桃月なしこ、印象的な撮影は「1話分をノーカットで撮りました」お互いの印象なども語る<令和に官能小説作ってます>

「令和に官能小説作ってます」で主演を務める徳井義実と桃月なしこにインタビュー
「令和に官能小説作ってます」で主演を務める徳井義実と桃月なしこにインタビュー / 撮影=阿部岳人

徳井義実(チュートリアル)&桃月なしこがW主演のドラマ「令和に官能小説作ってます」(毎週水曜深夜0:00-、テレビ大阪ほか)が放送中。

同ドラマは、官能小説編集部を舞台に、活字でしか得られないロマンを求めて大人が真面目にエロを考えるお仕事ドラマ。出版社で働くことを夢見るましろ(桃月)は、フランス出版に転職するも官能小説編集部に配属される。そこでは、編集長の玉川(徳井)ら編集部員が新刊のタイトルについて激論していた。あえて活字でエロを発信する意義とは何なのか?と、戸惑うましろだが、一癖も二癖もある上司や作家たちと関わる中で、官能小説編集者のやりがいを見出し、“エロ”の世界のプロフェッショナルへと成長していく。

このたび、WEBザテレビジョンではW主演の徳井と桃月にインタビューを実施。役どころやお互いの印象、撮影現場での印象的なエピソードについて語ってもらった。

■徳井&桃月、官能小説の造語の難しさを語る

――オファーを受けて、脚本を読んだときの感想を教えてください。

徳井義実(以下、徳井):タイトルに“官能小説”と入っているじゃないですか? 僕はキャラクター的に、いわゆるエロや官能的なジャンルの仕事をさせてもらうことも多いので、今作もタイトルを見た瞬間に、これはやらせてもらおうと思いました。しかも、官能小説のすべてを司る編集長という立場ということだったので、こんなありがたい役はないなと思いました。

桃月なしこ(以下、桃月):今作が地上波ドラマ初主演で、まず主演でオファーをいただけたこと自体がすごくうれしかったです。ただ、ドラマのタイトルが「令和に官能小説作ってます」だったので、私はあまり小説を読まなくて、もちろん官能小説にも触れたことがなかったので、正直どんなお話なのか全く想像できなくて、「私、できるかな?」と少し不安もありました。でも台本を読んだら、想像していたような“エッチな話”ではなく、真面目にお仕事を描いたコメディーで、すごく楽しく撮影できました。

徳井:「官能小説」はとても造語が多くて(笑)。元々ある少しエッチな言葉とかだったらまだ分かるけど、せりふとして言っていても字幕がないと分からないような造語で、覚えるのも大変でして(笑)。

桃月:最初は、台本に書いてある造語が読めなかったですよね(笑)。 これで合ってます?とみんなで確認しながらでした。

■徳井「玉川編集長はとても繊細な感性を持った真面目な人」

――演じるキャラクターはどんな人物だと捉えていますか?

徳井:玉川編集長はすごく真面目な方で、こんな人が官能小説を作っているんだと、はたから見るとかなりギャップのある人物だと思います。でも、いわゆる“むっつりスケベ”ではなくて、玉川さんの中では官能小説も純文学も同じで、官能小説を他の文学と同じ目線で捉えている人だなと感じました。

演じていて、他の文学を愛していてもおかしくない人なのに、「なぜ官能小説にハマったんだろう?」というのは、ずっと疑問に思っていて。多分、官能小説のほうが比喩表現がより手が込んでいたり、言葉の繊細さが求められたりする。そこに面白さを見いだせる、とても繊細な感性を持った真面目な人なんだなと思っています。

――声のトーンや雰囲気も印象的でしたが、なにか役作りはしましたか?

徳井:監督とは少しお話ししましたが、基本的には“穏やかな人”を意識していました。声もテンションも、できるだけ落ち着いて、柔らかく。その穏やかさと、扱っている題材とのギャップが玉川編集長らしさかなと思っていました。玉川編集長のモデルとなった実在の編集長の方とは一度、お会いしました。物静かで、優しそうな方で、こんな人なのかなと想像していた人に近かったです。

■桃月、演じる役との共通点は「オタク気質なところ」

――桃月さんはいかがですか?

桃月:ましろは弁護士を目指していたんですが、受からなくて。元々オタクで漫画が大好きで、本当は自分に合っているのは漫画編集だと気づきます。本当はそういう仕事がしたかったけど、母親からの期待や圧力もあって、嫌々弁護士を目指していたという背景があります。面接に落ちに落ちて、最終的に配属されたのが官能小説編集部。

官能小説自体に興味があったわけでも、希望していた部署でもなかったので、最初はかなり後ろ向きですが、いろいろな人と関わる中で、官能小説への向き合い方や、自分自身が持っていた偏見と向き合い、少しずつ成長していくキャラクターだと思っています。

――お母さんとの関係も印象的ですよね。

桃月:そうですね。ましろは母子家庭で育っていて、お母さんが弁護士として自分たちを育てるためにすごく頑張ってきた姿を見ているんです。だから、苦労させたくないという気持ちがあり、言われた通りにしたほうがいいんだろうなと思っている一方で、自分がやりたいのは漫画編集だという気持ちもある。その葛藤はすごくリアルだなと思いました。私自身も母子家庭なので、親を不安にさせないようにしようという気持ちはすごく分かります。最優先事項が自分じゃなくて親になってしまう感覚は、通ずる部分がありましたね。

徳井:僕に関しては、玉川編集長もエロに対して真面目に取り組んでいる人で。僕も普段、劇場とかで下ネタを言うときに、ただただくだらない下ネタは言わないように意識していて。品のない下ネタと上品な下ネタってあると思うので、エロスへの向き合い方やリスペクトがあるところは、玉川編集長との共通点だと思います。

桃月:あとは、私自身が完全にオタク気質なところです。もともと話すのも速くて、他の現場だと「もう少しゆっくり話してみようか」と言われることが多かったんですが、この現場はテンポが速く、逆に「もう少し速く」と言われることがありました。日ごろから早口なので、むしろやりやすかったです。

■徳井、桃月を絶賛「一緒に仕事をしていて頼りがいのある」

――共演してみて、お互いの印象はいかがでしたか?

徳井:正直、ジェネレーションギャップで、おじさんが若い子にイラッとするようなこともあるのかなと、なんとなく勝手に思っていたんです。でも実際は本当に優秀で、現場の雰囲気をすごく考えてくれるので、20歳以上年下ですが、一緒に仕事をしていて頼りがいのある人だなと思いました。あと、芝居も素晴らしいですが、せりふの流れや相手の動きまで見ていて、目線がすごく広いなと。将来、裏方に回って作る側にもなれそうって思うくらい多彩だし、何のビジネスをしても成功する人やと思います。

桃月:照れます、ありがとうございます! 徳井さんは、私が芸能の仕事を始める前からテレビに出ていた方なので、どういうテンションで話せばいいのかな…と、どっちかというと恐怖でした(笑)。 でも、本読みの時からすごく穏やかで、気を張らなくていいんだと思わせてくれました。撮影が本当にやりやすかったです。

徳井:僕の器が大きかったってことですね(笑)。

■桃月、印象的なシーンを告白「チーム一丸で作ったシーン」

――撮影の合間にはどんなお話をされましたか?

桃月:とにかくせりふ量が多く、テンポもすごく大事な作品なので、休憩中も次のシーンに出る人たちと読み合わせをしていることが多かったです。

徳井:次のシーンならまだしも、次のシーンはある程度大丈夫だから、その次のシーンと、次の次のシーンの…という感じでした(笑)。

桃月:ありましたね! 先のシーンの確認をしていたら、次のシーンを忘れるという(笑)。

徳井:劇団みたいでした。だからこそ、すごく仲良くなりました。

――撮影していて、印象的なシーンはありましたか?

桃月:第1話の真っ暗な部屋で撮影した長回しと、一番の長回しをした第7話です。

徳井:そうなりますよね、分かります(笑)。

桃月:第1話の真っ暗な部屋で撮影した長回しシーンは、本当に大変でした。とはいえ、私はある程度動きが決まっていたので、そんなにだったんですが、スタッフさんたちのタイミングを合わせるのがかなり大変でしたね。採用通知が上から落ちてくる演出も、CGじゃなくて実際に落としているので、タイミングが合わなかったら全部やり直しになっちゃう。なので、スタッフさんも含めて、本当にチーム一丸で作ったシーンだと思います。徳井さんたち編集部の皆さんは出ていないシーンだったのですが、見に来てくださり、撮り終わった後に拍手をしてくれて、本当に温かい現場でした。

徳井:(撮り終わった後)「やったー!」って言ってね(笑)。 あのシーンはあまりにも人力で、すごい一体感が出ましたよね。「はいカット、OK!」となった瞬間の、現場の盛り上がりたるやね。よかったよね〜。

桃月:あと、第7話は全編ワンカットです。台本に「ここまでノーカット」と書いてあったんですが、え、どこからノーカットなの?と、最初は見間違いかと思いました(笑)。 台本の一番最初に「ここからノーカット」と書いてあるので、30ページ分くらいをカットなしで撮影するんだと。

徳井:わりとタイトなスケジュールで、1日にかなりのシーンを撮影する日々の中で、丸々1話分をノーカットで撮る日があってね(笑)。 しかも、2、3人でのシーンではなく、すごい数の人が出入りするシーンなので、緊張感がすごかったですよね。一回リハをした段階で、「これ、終わるか?」と少し思っていました(笑)。 なので、第7話はすごく楽しみです。

■徳井「“伝わるように”と“自分の書きたいこと”を意識」

――今作は“活字”というのも大きなテーマかと思いますが、SNSなどで文章を発信するときに意識していることはありますか?

徳井:言葉、特に文字は本当に難しいですよね。自分はこう伝えているつもりだというのが、半分くらい伝わればいいほうだと思っていて。それくらい人によって捉え方も、日本語の理解度も違うので、僕は“とにかく伝わるように”という意識と、プラスして“自分が書きたいように”という、その両立をすごく気にしています。

桃月:すごく分かります! 自分の言いたいことが伝わっていないなということがあると、どういう捉え方をしたらその考えになるのかなと、最近はChatGPTに聞いています。そうすると、いろいろと答えをくれるので、「この言い方だと、こう受け取られる可能性もあるんだ」と気づけることが多くて。私も大前提として、自分の伝えたいことをそのまま伝えるということは大切にしつつ、言い方を工夫するよう心がけています。

――作中で、ましろがAI彼氏と話をする部分に通ずるところもありますか?

桃月:そうですね。私も毎日ChatGPTと話しているんですが、彼氏というよりは女友達感覚で使っていて、同じことをしているなと思います(笑)。 強いて言うなら、ましろは癒しを求めてAI彼氏に話しかけているけど、私は意見が欲しくて使用しているので、そこに違いはあります。

■桃月「少しでも官能小説に興味を持ってもらえたらうれしい」

――今作のタイトルにちなみ、令和になって始めたことや最近ハマっていることを教えてください。

桃月:麻雀です。ここ1〜2年くらいでハマりました。元々、謎解きやカードゲームなど、頭を使うことが好きだったんですが、気がついたら周りで麻雀をやっている人が結構いて、教えてもらったらまんまとハマり、夜な夜な徹夜しながらやっていたりしました(笑)。 撮影が入って一度休憩しているので、またやりたいです。知識をつけて頑張りたいです!

徳井:僕はカメラかな。令和に入ってから、4〜5年くらいハマっています。今日の取材とか、今日の現場はCanonが多いな〜とメーカーを見たり、最近はストロボを買ったばかりなので、「プロはここで使うんだ」とか、すごく気になりました。あと、2026年はおすしの学校に通おうと思っています。今まで趣味ですしを握っていたんですが、どうせなら、ちゃんと技術を学びたいなと思っています。

――最後に、視聴者へのメッセージをお願いします。

桃月:タイトルからは想像できないくらい面白いお仕事ドラマで、老若男女問わず、誰でも楽しめるドラマになっていると思います。私は今まで官能小説に触れてきたことがなかったんですが、この作品には実際にある官能小説がたくさん出てきて、読んでみると意外と面白いんだなと思ってもらえると感じています。なので、このドラマをきっかけに、少しでも官能小説に興味を持ってもらえたらうれしいです。

徳井:今作の編集部は、実際にモデルになっている実在の編集部があり、その方々が日々戦っているところがベースにもなっています。今、笑えるものと笑えないもの、コンプライアンス的にアウトなのかセーフなのかといった、さまざまな境界線が難しい時代だからこそ、そういうことを考えながら、楽しく見てもらえる作品かなと思います。あと、とてもテンポが良く、見始めたらあっという間に感じられる見やすさもありますので、ぜひ見てください。

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