頻脈性不整脈の代表的な症状
症状の特徴は、下記の通りです。
・動悸:「ドキドキドキ」「ドキドキ、ドックン」など、強く感じることがあります。
・めまい・ふらつき、息苦しさ・胸痛、血圧低下や失神もあり得ます。
・小児では腹痛や嘔吐を訴えることもあります。
無症状の場合も多く(特に心房細動では約半数)、健康診断で偶然発見されることも。
心室頻拍や心室細動は、数分で心肺停止に至る恐れもある重篤な不整脈です。
自宅でできる応急対応は限定的ですが、
・顔を冷たい水で洗う(迷走神経の刺激)
・Valsalva手技(息をこらえる):深く息を吸い、10〜30秒静止
ということが挙げられます。
ただし、これらは応急処置であり、効果は限定的。自己判断で繰り返すのは非常に危険です。特に、よく本などに記載のある頸動脈マッサージは血管プラーク等が飛び脳梗塞のリスクがあるため、自己判断では行わないでください。症状が強ければすぐに救急外来や救急車の利用を検討し、循環器内科や心電図の取れる内科に受診することを推奨します。
頻脈性不整脈の主な原因
心疾患(狭心症、心筋梗塞、心不全、心筋症、弁膜症、先天性心疾患、心臓手術後、ペースメーカー挿入後など)
これらの基礎疾患が背景にあると、不整脈が発症しやすいです。特に心筋梗塞後や心筋症をお持ちの方や、心臓手術後に方は注意が必要です。早期治療が必要な場合もありますので、循環器内科を早めに受診しましょう。
ホルモンや代謝異常(甲状腺機能亢進症・糖代謝異常など)
甲状腺ホルモンの過剰分泌は心拍数を増加させ、頻脈を招きます。
糖尿病患者さんの低血糖でも頻脈となることがあります。
これらの病気の場合、冷や汗をかくことがある、手が震える、めまいがする、体重減少がある、下痢をするなど他の全身症状も合併することがありますので、循環器内科や内分泌代謝内科などに相談が必要です。
高血圧・動脈硬化
心臓にかかる負担が増え、心臓自体が肥大していくなどのため、頻脈発症のリスクも高まります。循環器内科での心臓超音波検査等で心臓自体の変化がおきてきていないか時々確認することも大切です。
ストレス・緊張・疲労・睡眠不足など
交感神経の緊張が続くと頻脈を誘発しやすくなります。生活に支障が出てきた場合には、一度内科や精神科に相談が必要な場合もあります。
アルコール・カフェインの大量摂取、喫煙
これらは自律神経を乱し、頻脈リスクを上げます。節度をもって生活習慣を見直すことが大切です。
薬剤の副作用
特に気管支拡張薬、抗うつ薬、向精神薬、抗がん剤、免疫抑制薬などが頻脈を引き起こす可能性があります。薬の量が多い方は特に自身の内服薬の飲み合わせや副作用を整理しておきましょう。お薬手帳を持ち、薬剤師さんに聞いてみることも大切です。

