
「偶然見つけたハル」(2019年)や「恋慕」(2021年)で人気のロウンの最新主演作「濁流」の第1話から第3話までが9月26日に配信開始。配信前から「かつてないイメチェン」と期待を集めてきたロウンの“ならず者”姿がベールを脱いだ。泥だらけで無精ひげの風貌はもちろん、厳しい過去を背負い諦めたように生きる主人公チャン・シユル(ロウン)に視聴者の視線が集中。身長190cmのロウンが繰り出す迫力のアクションも大きな反響を呼んだ。(以下、ネタバレがあります)
■ロウン演じるならず者・シユル、ついに本格登場!
「濁流」は、ディズニープラス初のオリジナル韓国時代劇ドラマシリーズ。舞台は、青く澄んだ美しい景観から“無法地帯”へと変わり果てた京江(キョンガン)。その物資が集まる渡し場・麻浦(マポ)で、かつては同じ夢を見た幼なじみ2人が異なる道を歩んだ末に再会し、激動の運命を歩き出す姿を描く。
その初週は、一気に3話まで配信された。1話では、過酷な暮らしの末にこの地に流れ着いたシユルがぼろをまとい、他の労働者たちと同じように搾取される様子が描かれた。体が大きく迫力のあるシユルだが、無口で表情からも気力が感じられない。一方で、ならず者一味のムドク(パク・ジファン)が労賃をくすねたことで賃金が未払い状態になると、自分自身と他の労働者たちのために雇い主に支払いを訴えるなど、意志の強さものぞかせた。

■商団のお嬢様とのドラマチックな出会いも
その際に対峙(たいじ)したのが、麻浦の有力な商団の娘チェ・ウン(シン・イェウン)。2人が初めて対面する場面は一瞬、時が止まったかのように静寂が訪れ、この出会いが特別なものであることを予感させた。
続く第2話では、かつて同じ夢を見た幼なじみチョン・チョン(パク・ソハム)と再会するシーンが印象的だ。シユルはその日暮らしの落ちぶれた労働者、一方チョンは科挙に1位の成績で合格し麻浦に着任したばかりの高級官吏。全く違う立場になってしまっても、シユルを見つけると馬を降り「おまえ、生きていたか…」と彼を抱き寄せるチョン。シユルもこのシーンで初めて目を潤ませ、感情の波を見せた。さらに第3話では、チョンがシユルに「俺たちは友じゃない。兄弟だ」と語り掛ける場面も…。2人の固い絆が胸を打つ。

■視聴者も驚嘆「本当にハルと同じ人?」
3話までで一気にシユルの置かれた過酷な状況、そして彼が今の状況に至った理由が描かれると、リアリティーあふれる映像や濃厚なストーリーに視聴者からも「余韻がすごくて寝つけない」「来週まで待ちきれない!」の声が続々と上がった。
中でも注目を集めたのはやはり、“別人級”と期待を集めていたロウン演じるシユルのビジュアル。気力を失ったような生気のない瞳には諦めさえ浮かぶが、内面にはまだ理不尽なものに対する怒りがくすぶっている。
爽やかなイケメンキャラを多く演じてきたこれまでのロウンとは180度異なる役柄に、視聴者からも「シユルがロウンだということを途中から忘れていた」「今までのロウンとは本当に別人!」「ならず者のシユルにしか見えない」「本当にハルと同じ人?てくらいイメージが変わった。すごい俳優さん」といった声が上がった。
さらにロウンは、市中で荒くれ者たちと対峙するシーンで豪快なアクションも披露。今作では、スタッフ陣が「基本的なコンセプトはリアルさです」(チェ・ユンマン撮影監督)、「命懸けのようなアクションを目指しました」(パク・ヨンシク武術監督)と語るなど、アクションもリアリティーを追求。
190cmの長身を誇るロウンが立ち向かってくる荒くれ者たちに強烈な回し蹴りをお見舞いするシーンに、視聴者からも「ロウンのアクションがリアル過ぎて、やめてー!と叫んでしまった」「回し蹴りカッコ過ぎて無限に見てる」といった声が上がった。
「濁流」(全9話)は、ディズニープラスのスターで毎週金曜に2話ずつ配信。第3話まででシユルの過去やウン、チョンとの関係も明かされ、続く第4話からいよいよストーリーが本格的に進んでいきそうだ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部


