“安楽死”を決断した母親とその家族に迫る 「ザ・ノンフィクション」30周年記念、第3弾配信開始

“安楽死”を決断した母親とその家族に迫る 「ザ・ノンフィクション」30周年記念、第3弾配信開始

マユミさんをみとるマコトさん(2023年11月)「私のママが決めたこと~命と向き合った家族の記録~」より
マユミさんをみとるマコトさん(2023年11月)「私のママが決めたこと~命と向き合った家族の記録~」より / (C)フジテレビ

2025年10月、フジテレビのドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション」(毎週日曜昼2:00-2:55、フジテレビ)が放送開始から30年という節目を迎える。これを記念して、YouTube「フジテレビドキュメンタリー」およびFODでは、放送後に反響を呼んだ話題作をピックアップした企画「30周年記念特別限定配信」を実施。第3弾となる作品が、9月26日より2カ月限定で配信を開始した。

■第3弾は「私のママが決めたこと~命と向き合った家族の記録~」

第1弾として配信された「結婚したい彼と彼女の場合~令和の婚活漂流記2024~」は317万回再生、第2弾となる「しっくりくる生きかた」は配信開始から3週間で400万回再生を記録し、共に反響を呼んでいる。

第3弾となる今回は、2024年6月に放送された「私のママが決めたこと~命と向き合った家族の記録~」。「私だって生きられるなら死にたくない」、そんな思いを抱えながら命の決断をした母がいた。家族4人でゲームを楽しみ、笑い、語り合う…夫と2人の娘と暮らすマユミさんと家族は、この楽しそうな姿からは想像できないほどの苦悩と向き合ってきた。

3年前、マユミさんに見つかった子宮頸がん。抗がん剤治療などを尽くしてきたものの、がんは再発を繰り返し、全身に広がっていった。そして脳への転移。耐えがたい苦痛の中で、彼女はある選択肢を考え始める。それは、スイスでの“安楽死”だった。日本では認められていない選択。悩み抜いた末に、マユミさんはスイスへの渡航を決断する。

母の決断に対し、病と闘う姿を見てきた高校3年生の長女は理解を示すものの、小学6年生の次女にとっては、すぐに理解できるものではない。そして、人生を連れ添ってきた夫のマコトさんは、当初は戸惑いながらも、その決断を受け入れた。最愛の妻の最後の願いに応えようと、共にスイスへ渡航し、最期の瞬間に付き添う夫。

その日を前に、スイス観光を楽しむ2人。子育てと仕事に追われ、夫婦だけの旅など考えもしなかったのに、それが実現したのは、まさか妻が人生を終える時だとは思ってもいなかった。そして迎えた人生最期の日。ベッドの横には夫、そして携帯電話の画面には、テレビ電話でつないだ娘たちの顔。生きることと死ぬこと。自ら人生の幕引きを決めた母の決断と、戸惑いながらもその決断を受け入れ、向き合った家族を記録した作品となっている。

■11月に「私のママが決めたこと」のその後を放送

TVerの見逃し配信では「報道・ドキュメンタリー」部門で、歴代最高となる73万回再生(8日間/最終的には84万回再生)を記録。国の内外で高い評価を獲得し、国際メディアコンクール「ニューヨーク・フェスティバル」では金賞を受賞した。

なお、11月2日(日)には「私のママが決めたこと」のその後を「ザ・ノンフィクション」で放送する予定だ。2025年夏、夫のマコトさんと2人の娘が訪れたのは、2年前に最愛の母・マユミさんが最期を迎えたスイス。亡き母の最期の地を訪ねながら、娘たちが新たに何かを見つけ出す。

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