大腸がん発症のリスクを上げやすい食べ物とは?メディカルドック監修医が解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「大腸がんはヨーグルトで予防」できるの?発症のリスクを上げやすい食べ物も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
和田 蔵人(わだ内科・胃と腸クリニック)
佐賀大学医学部卒業。南海医療センター消化器内科部長、大分市医師会立アルメイダ病院内視鏡センター長兼消化器内科部長などを歴任後の2023年、大分県大分市に「わだ内科・胃と腸クリニック」開業。地域医療に従事しながら、医療関連の記事の執筆や監修などを行なっている。医学博士。日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本肝臓学会肝臓専門医、日本医師会認定産業医の資格を有する。
「大腸がん」とは?
大腸は食べ物を消化・吸収する消化管の最後の通り道です。約1.5m~2m程度の長さがあると言われ、小腸からつづく臓器です。大腸は結腸(盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸)と直腸に分けられます。大腸がんはこの大腸の内側の粘膜から発生するがんです。近年、大腸がんの罹患数は増加傾向にあり非常に注意が必要ながんの一つです。
大腸がん発症のリスクを上げやすい食べ物
アルコール
1日平均1合以上アルコールを飲む人はアルコールを飲まない人と比較して大腸がんになる危険性が高くなります。この結果は男性において報告されていますが、女性では飲酒量が男性と比較して少ないためアルコールの影響が出づらかったと考えられており、女性でも同様にアルコールを控えることが勧められます。
赤肉・加工肉
赤肉や加工肉の摂取量が多いことは大腸がんの発症リスクとなります。もともと日本人は肉類の摂取量は少なかったのですが、近年徐々に摂取量が多くなっています。また、近年大腸がんの発生頻度も増加しています。赤肉・加工肉の過剰摂取を控え、バランスの良い食事を心がけましょう。
高カロリー食(肥満)
BMI(肥満度)が24.9kg/m2以下と比較して30.0kg/m2の人では大腸がんの危険性が増えると報告されています。肥満が大腸がんのリスクとなります。肥満を予防するためにも、食事の摂取量、運動量のバランスをとることが大変重要です。大腸がんの予防のためにも、適量の食事、適度な運動をとり肥満を防ぐことが勧められます。

