漫画の海賊版サイト「BATO.TO」を運営していた中国人男性が、上海公安局局に著作権法違反の疑いで摘発され、関連する60の類似サイトすべてが閉鎖されたことがわかった。
一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)が1月29日、公式サイトで明らかにした。
CODAによると、BATO.TOは2014年に開設された投稿型の海賊版サイトで、日本や韓国、中国の人気漫画を英語などに翻訳し、無断配信していた。運営者の男性は、アクセスを複数のサイトに分散させることで、各国当局の取り締まりを回避してきたとみられる。
男性は身柄拘束による取り調べを受けて保釈されているが、今後起訴される見通しだという。
閉鎖された全60サイトの2025年5月の月間アクセス数は、計3億5000万回に達し、実質的に”世界最大の漫画海賊版サイト”だったとされる。過去約3年間の累計アクセス数は約72億回にのぼるという。
●「国境を越えた対策において大変意義深い」
出版大手5社(KADOKAWA、講談社、集英社、小学館、スクウェア・エニックス)からの要請を受け、CODAの北京事務所が中国の公安局に刑事告発をおこなった。その際、中国のオンライン書籍プラットフォームにも協力を求めたという。
今回の摘発やサイト閉鎖を受け、CODAの後藤健郎代表理事は「国境を越えた対策において大変意義深い」とコメント。CODAは今後も、関係機関や企業との国際的な連携を強化し、日本のコンテンツの適正な保護と正規流通の促進に取り組む姿勢を強調している。

