「血清クレアチニン」の異常を指摘された時の改善法は?
血清クレアチニンの異常を指摘された場合、原因により治療法や改善方法が異なるため、まずは病院を受診して原因を調べることが大切です。
もし、脱水が疑われる場合には、水分を摂取して再検査をするとよいでしょう。しかし、脱水以外の原因でクレアチニンが上昇して腎障害が疑われた場合には、自宅でできる改善方法は限られています。一般的には、減塩や生活習慣を整え、十分に睡眠をとり、体調を崩さないようにすることが非常に大切です。また、腎障害の原因、進行度によりそのほかの食事療法については異なるため、腎臓内科を受診して相談し、ご自身に適した食事療法について聞くようにしましょう。
「血清クレアチニン」についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「血清クレアチニン」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
血清クレアチニンの基準値を教えてください
伊藤 陽子(医師)
血液検査の血清クレアチニン値の基準値は、男性で0.65~1.07 mg/dL、女性で0.46~0.79 mg/dLとなっています。この値より高い場合には注意が必要です.
血清クレアチニンが高いとどんな症状が現れますか
伊藤 陽子(医師)
クレアチニンが高くとも初期では症状がみられないことが多いです。また、クレアチニン自体が高くて症状が出るというよりは、クレアチニンが上昇した状態となると腎不全が進行していると考えられ、腎不全に伴う症状がみられると考えられます。浮腫や全身倦怠感、食欲低下などの症状です。
血清クレアチニンが高くなる原因なんでしょうか
伊藤 陽子(医師)
血清クレアチニンが高くなる原因は、腎機能の低下が考えられます。しかし、このほかに脱水や、筋肉量の増加、甲状腺疾患で腎機能の異常がみられることもあります。まずは、腎臓内科を受診して相談をしましょう。
血液検査でeGFRが基準値より高い場合、何科を受診すべきでしょうか?
伊藤 陽子(医師)
eGFRが60mL/min/1.73m2以下の場合には、腎臓内科を受診して相談しましょう。
まとめ 「血清クレアチニン」の異常は腎機能障害の可能性あり!
血清クレアチニン値の高値を指摘された場合、腎機能障害の可能性が最も考えられます。しかし、脱水や筋肉量の増加など他の原因であることもあるため、まずは内科を受診して再検査を受けてみましょう。腎機能障害は初期では症状がほとんどありません。しかし腎機能障害が進行すると改善が難しく、初期で治療を開始することが非常に大切と言えます。
健康診断や血液検査でクレアチニンの高値を指摘されたら、腎臓内科を受診しましょう。
「血清クレアチニン」で考えられる病気と特徴
「血清クレアチニン」から医師が考えられる病気は9個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
腎・泌尿器系
慢性腎臓病急性腎障害
尿路閉塞(腎後性不全)
内科系
脱水
筋肉量が多い
高齢者
低栄養
神経内科系
筋ジストロフィー内分泌系
甲状腺疾患クレアチニンが低い、高いなどの異常を示す病気は上記の様にさまざまです。筋肉量が多かったリ、体格が大きいことで腎機能が正常であっても高くでることもあれば、低栄養や高齢者、筋ジストロフィーなどで筋肉量が少なく腎機能が悪くともクレアチニンが低めになってしまうこともあります。しかし、血清クレアチニンは腎機能の異常を知るために非常に有用な値です。異常が出た場合には早めに腎臓内科を受診して異常がないかを調べましょう。
「血清クレアチニン」に関連する症状
「血清クレアチニン」と関連している症状は4個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
関連する症状
浮腫
食欲低下
全身倦怠感
めまい血清クレアチニンそのものの影響で症状が出ることは少ないです。しかし、クレアチニンが上昇し、腎機能の低下がみられる場合には上記の様な症状があらわれることもあります。気になる症状がある場合には、まず内科を受診して相談をしましょう。
参考文献
日本腎臓学会.急性腎障害と慢性腎臓病.
厚生労働省.日本人の食事摂取基準(2025年版)策定検討会報告書.
日本臨床検査医学会.臨床検査のガイドラインJSLM2024.日本の共用基準範囲
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