正行と「再構築」の道を選んだ、佳奈子。しかし、今回のできごとを通し、正行の弱さや不誠実な本性を知ってしまったことで、佳奈子は「また、同じ過ちを繰り返す」可能性を危惧します…。
義父からの謝罪
翌日、私は義父の誠司さんに電話をかけた。
「お義父さん、少し、お話したいことがあるんです…」
私の声が沈んでいるのを感じ取ったのか、誠司さんはすぐに「どうした?何かあったか?」と心配してくれた。
私は正直に、正行がデリヘルを自宅に呼んでいたこと、そして、今悩んでいることを話した。
「正行が…なんてことだ…」
電話口で、誠司さんの声が震えているのがわかった。義父は、私と同じように深く傷ついたようだった。
「佳奈子さん、本当につらい思いをさせてすまない…」
義父は、息子の過ちを自分のことのように感じ、声を震わせながら涙を流しているようだった。その温かい心に、私もまた涙が止まらなかった。
週末、正行と誠司さん…そして、私の3人で話し合いを行うことになった。
「再構築」の条件
リビングには重い空気が流れていた。正行は誠司さんの前で、再び号泣しながら、自分がしたことの愚かさを謝罪した。
「お父さん…俺は…佳奈子とマオを、裏切ってしまいました…」
「正行!お前…なんて馬鹿なことをしたんだ!佳奈子さんがどれだけお前のことを思ってくれているか…わからなかったのか!マオだって、もし、大きくなってそんな父親の姿を知ったら、どう思うか…」
誠司さんは、私の気持ちを代弁してくれ、正行にきびしい態度を見せてくれた…。その姿に、私は胸を打たれた。義父もまた、この家族を大切に思ってくれているのだと、改めて実感した。
話し合いの末、私は正行に条件を提示した。
「もし、次に同じことをしたら、絶対に許さない。その時は離婚します。そして、きちんと慰謝料を支払ってもらいます」
正行は、深くうなずき、その場で誓約書を書くことに同意した。そこに、義父も証人として署名をしてくれた。
「正行、もう二度と佳奈子さんやマオを悲しませるな。もし、また同じことをしたら、私が許さないからな」
誠司さんの言葉に、正行はただただ頭を下げるばかりだった。
こうして、私たちは「再構築」の道を選んだ。

