本当の自立
ただ、自宅にいると、どうしてもあの時のことがフラッシュバックしてしまう…。リビングのソファー、寝室のベッド…そして、お風呂場。どれもが、私を苦しめる。
「再構築するなら、気にしないのが一番…」
そう頭ではわかっていても、正行とハグをしたり、キスをしたりするたびに、別の女性の存在が頭をよぎる。
正行は口がうまい人だ。今は反省しているように見えても、また同じことを繰り返すのではないかという疑念もぬぐえない。
私はこのまま、正行に依存するわけにはいかない。いつかまた、裏切られるかもしれない。マオと2人だけでも生きていけるように、強くならなければならない…。
私は、以前勤めていた会社に連絡を取り、復職の手配を進めることにした。マオを保育園にあずけ、私もまた社会に出て、自分の足で立ち、生きていけるように。
「ママ、おしごと、がんばる?」
マオの問いに、私は「うん、頑張るよ」と笑顔で答えた。
正行との再構築を選んだけれど、正行に依存するのではなく、自分の力で娘を守り、生きていく。この経験を通して、私は本当の意味で「自立」するという覚悟を心に決めたのだった。
あとがき:依存という関係を断ち切り
今まで、自分が正行に依存していたことに気づき、佳奈子にとっての「自立」を目指す覚悟を決めるのでした。
夫婦やパートナーは対等な関係にあるのが理想ですが、実際にはパワーバランスが偏っていたり、無意識に上下関係のような状態になっていたりすることがありますよね。
どちらかが、どちらかに遠慮して、言いたいことを言えなかったり、がまんを続けたりする関係は、長くは続かないもの。佳奈子はそれに気が付き、正行を「甘やかす」のではなく、毅然とした態度で接することで、佳奈子自身の尊厳も守ったのではないでしょうか。
夫婦関係の危機を乗り越え、再構築を目指す姿に、学びの多いエピソードです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: hoi
(配信元: ママリ)

