
お笑い芸人の永野が、10月に12周年を迎えるスマホアプリゲーム「モンスターストライク」の新CM「周年って」篇に出演。12周年のお祝いモードを白けさせる永野節の過激コメントがCMでもさく裂している。CM撮影現場のインタビューでは、芸人人生を振り返った斎藤工への感謝や、ある種のモンスター芸人である永野が“モンスター”と思うタレントについて言及する一幕もあった。
■「恥ずかしい!」「くだらねえ」と、15秒に永野らしい過激コメントを凝縮
新CMはモンストやその誕生12周年の今後の展開について、モンスト初心者の永野さんが過激さの中にも核心が潜む永野ならではの正論をぶちまけるストーリー。
「モンスト12周年?僕、苦手なんですよ。なんでもかんでも記念日にする人って。自分で自分のことをお祝いして、恥ずかしい!モンスト?くだらねぇ」と永野節がさく裂。ラストは憎々しい表情で「記念日モンスター!」とカメラに呼び掛け、お祝いムードに水を差すような演出が印象的な内容に仕上がっている。
■永野「人の恩義を大事にしているので、つらくてもやると思いますよ、モンスト」
――モンスト新CMの撮影を終えた感想をお聞かせください。
永野:もう完璧でしたね。CM(出演)とかほぼ経験ないんですけど、楽しかったのであっという間でした。(自分は)ものすごく印象が悪いので…あいさつしただけですごい好かれるんですよ。以前も仕事でリポーターの女性に「おはようございます」って挨拶しただけでなんか感動されて(笑)。僕の変わらなさにびっくりしたんじゃないですか。好きになったと思いますよ、僕のこと。こういう時に「私、本当にいるんですよ」みたいな顔で現場に入る芸能人もいるじゃないですか。それだけはしないように気を付けていましたね。隠し撮りされてSNSにばらまかれるんで。(スタッフを指しながら)ばらまくんでこの人たち(笑)。あと、後で大成されたときに復讐されるのが怖いんで、ペコペコしてましたね。やらしくて本当すみません(笑)。
――新CMの出演オファーを受けた時はどんな気持ちでしたか?
永野:なんか信じられなかったというか…ちょっとした(規模の小さな)CMがあるじゃないですか。その一環で呼んでいただいたと思っていたので、“いつも(仕事を)もらっているCM”の感じでいたんですよ。だから今日来た時、人がいっぱいいて「これはすごいことなんだ」って思いましたね。こういう大きいCM撮影は初めてだったんで、本当にびっくりしました。
――CMでは「モンストくだらねぇ」とおっしゃっていましたが、今回の出演を経てモンストをやりたくなりましたか?
永野:やりたくなりましたね。正直、ゲームはあまりやってなかったんですけど…やっぱり仁義で生きているんで…楽しくなくてもやると思います。「気持ちでやる」というか、もう「楽しいの果て」の気持ちでやると思いますね。ボクは人の恩義を大事にしてるんで、つらくてもやると思いますよ、モンスト。
■斎藤工への感謝と、“モンスター”とリスペクトするタレントとは
――モンストは12周年を迎えましたが、永野さんにとって12年前はどんな時期でしたか?
永野:11年前ぐらいに兆しが出てくるんですよ。2014年の末にトーク番組に出て、2015年ぐらいから仕事が増えて…ちょっとブランクあって2016年でバーっとなるんですけど、(12年前の)2013年ってまさに“(ブレイク)直前”なんですよ。テレビに出たから「売れた!」と思ったんですが、別に仕事は来ない、みたいな。それで鬱屈(うっくつ)としていたんですが、2013年の演芸番組で出会った斎藤工君が自分のことを好きになってくれて。斎藤工君のおかげでブレイクをアシストしてもらったので、全然売れてないのにラジオに呼んでくれたり「工君との出会い」みたいなイメージがありますね。自分の人生を変える人に出会った年だったんだと思います。
――今回のCMでは「モンストくだらねぇ」と話していた永野さんが、実は「くだらねぇ」と思うことは何ですか?
永野:モンストができた翌年ぐらいからテレビに出させていただいて、キャラクターを面白がってくれた雰囲気がありまして…「うれしいなぁ、頑張るぞ!」って燃えてるんですよ。だけど最近、地元の友だちが、今年くらいから“まとめ”に入って…。「おまえも頑張ったけど、オレはオレで頑張った」みたいな“まとめ”に入ってるムーブは「くだらねぇ」と思います。どう考えてもオレの方がすごいんですよ。苦労したし、自分の力で頑張ったし、事務所が大きいわけでもないのに、一度ダメになって…みたいな歴史があるのに。地元で就職して家族をつくって、「俺は娘のヒーローだ」みたいな言い方をしていて。“娘のヒーロー”という言葉がくだらねぇと思いますね。
――モンストにちなんで、これまでに思わず「モンスターだな」と思った人や出来事を教えてください。
永野:映画「MAD MASK」(※金子ノブアキ、アイナ・ジ・エンドらが出演)を今年公開したに当たって、出てもらったメンバーはみんなモンスターというか…とんでもない豪華キャストですけど、インディーズ映画なんですよね。自分で作って締め切りもなくやったんですけど、出演してくれた彼はモンスターですね。音楽もやって俳優もやって…みたいなことでフル稼働してるし。自分がダメな時期に映画のアイデアを出したんですよ。で「誰がこんな状態なのに乗ってくれるんだ?」という時に、彼は企画が面白いしボクのこと好きだからって二つ返事で乗っかってくれて。打算で動かない感じと、打ち合わせの感じもすごいハイパーなんです。アイデアがバンバン出て、こんな気持ちと勢いでくるんだって、年下ながらめちゃくちゃリスペクトしてます。彼とは何回も会ってますけど「モンスターだな」と思いますね。こんな気持ちいい人間いるんだ、と思って。

