
26年を迎えた現在も、SNSを中心にウェブ漫画の盛り上がりは衰えを知らない。その中で、読者の腹筋を直撃する異色作として引き続き注目を集めているのが、津夏なつなさん(@tunatu727)による「医療知識ゼロの人が描いた本格医療マンガ」である。タイトルからして不穏だが、中身は想像以上にフリーダム。医療マンガの皮を被った、全力のボケ倒し4コマだ。
■おまじないレベルの医術で“本格医療マンガ”を描いたら常識迷子に!?



天才外科医・黒川を主人公に、難手術や院内バトルといった王道医療マンガの要素を踏襲しつつ、描かれるのは常識が迷子になった光景ばかりである。手術中なのに定時で帰る医師、和やかなハロウィーンイベントかと思いきや患者は幽霊で医師は死神、という謎すぎる展開の連続に、読者からは「残業してくれ」「こんな病院はイヤだ」「全てがヤバい」と総ツッコミが殺到した。
■医療知識ゼロだからこその素朴でデンジャラスな発想
津夏さんによれば、本作の発端は「医療知識がまったくない人間が、かろうじて知っている民間療法やおまじないレベルの医術で本格医療マンガを描いたら面白いのでは」という素朴かつ危険な発想だったという。2021年からSNSで4コマ漫画の投稿を始めた津夏さんは、当時ほぼ未経験の状態で漫画制作に挑戦しており、初期作品については「画力や構成力が全然足りず上手く表現できないもどかしさがありました」と振り返る。
■描き続けた先に見えた“ちょうどいいカオス4コマ”
その後、4コマ制作を重ねること約1年。改めてこの構想で医療4コマを描いてみたところ、予想を超える反響が寄せられ、現在のシリーズへとつながっていった。現在は「1000本ノック」と称し、毎日新作4コマをSNSに投稿中。「タイムラインで流れてきたときに一瞬で読める4コマが向いている」と考え、シリーズ物でありながらも、初見の読者でも置いてきぼりにならない構成を意識しているという。真面目な顔をして全力でふざける、その絶妙なバランス感覚こそが、本作最大の処方箋なのかもしれない。
取材協力:津夏なつな(@tunatu727)
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