アカリは離婚届を突きつけ、修二と義母に決別を宣言。離婚後、督促に怯えない平穏な日々を取り戻す。失ったお金は大きくても、子どもの未来と自分自身の尊厳を取り戻したアカリは、澄み切った空の下、力強く歩み出す。
ギャンブル夫を捨てるとき
夫が作った1500万円もの借金をめぐる話し合いの場は、修二の泣き言と義母の鳴咽で地獄のような様相を呈しました。
「アカリ、やり直そう。俺は心を入れ替える!子どもの面倒だって見るし、これからはアカリの忠告を聞いて借金なんてやめるから」
修二が私の足元に縋り付いてきましたが、不思議なほど心は冷めていました。
「あなたは家族よりギャンブルを選んだんでしょう?私はあなたよりも自分と子どもが大事なだけ。もう終わりにしましょう」
私はその場で、用意していた離婚届を突きつけました。
「今後の話し合いは弁護士を通します。養育費は1円たりとも負けません。借金は、あなたとお義母さんで勝手に返してください。私たちの人生からは、もう出て行って」
ようやく心穏やかに過ごせる日々がやってきた
私がもう家族に戻るつもりはなく、法的手段に出ることを伝えると、修二は崩れ落ちました。 義母も、あまりの借金額の大きさに自分たちの生活が破綻することを悟ったのか、もう何を言い返す力も残っていないようでした。
それから数か月で手続きは着々と進み、私は正式に離婚。 あんなに怖かった「お金の悩み」が、彼と離れた瞬間にすっと消えていったのが不思議です。
これからは稼いだお金はきちんと生活に、そして子どものために使えます。 郵便受けに届く封筒が「督促状」ではないかとおびえる必要もない。 夜、子どもの寝顔を見ながら「明日、粉ミルクが買えなかったらどうしよう」と泣くこともありません。

