ウニが箱で、カニが山盛りで

冷蔵ケースの中をのぞけば、一発でわかる。ここ、ただの立ち呑み屋じゃない。
名物は、ウニ。しかも箱盛り。1580円で、ウニが「箱ごと」出てくる。ちょっと信じられないが、ほんとうに出てくる。しかも、うまい。いや、濃い。海の味がする。

その横には、638円とは思えない量のカニ身。甘エビ、まぐろ、鯛、白子ポン酢まで揃う。どれもちゃんと、鮮度で勝負してるのがわかる。

お肉系も抜かりない。ポッサム(蒸し豚)は厚切りで、しっとり柔らか。じわっと口の中に旨みが広がっていく。
和牛たたきも480円とは思えないクオリティで、赤身のうまさがしっかり感じられる。
つまみにぴったりなポテサラ・スパサラは120円。だし巻きは、ふるふるで出汁がじゅんわり沁みて250円。

そして、意外と人気なのがソース焼きそば。濃いめの味付けに、ビールがどんどん進む。カレーチャーハンもあって、がっつりご飯もの派も満足できるのが嬉しい。
どの皿も“ちょっと頼んでみた”の期待を裏切らない。むしろ、期待のハードルを軽々と飛び越えていく。
飲んで、食べて、笑っても。

キリンの大瓶が510円。つまみ数品で、1000円でもじゅうぶん酔える。でも、気づけばあれもこれも頼んでしまって、それでも3000円でお釣りがくる。それが八番の魔力。
財布が軽くならないのに、気持ちはふわっと軽くなる。だからこの店では、誰かが怒ってるのを見たことがない。お酒がつなぐ縁も、ここでは自然体だ。
