肺がんについてよくある質問
ここまで肺がんを紹介しました。ここでは「肺がん」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
ステージ1の肺がんは治りますか?
はい。ステージ1の肺がんなら完治できる可能性が高いです。実際、非小細胞肺がん全体の5年生存率はステージIで約80%以上と報告されており、早期に発見して手術など適切な治療を受ければ、多くの患者さんが長期生存されています。ただし、肺がんは再発のリスクがゼロではないため、治療後も定期的な経過観察が重要です。
タバコを吸ったことがなくても肺がんになりますか?
はい、喫煙歴がない方でも肺がんを発症することがあります。実際、日本人の肺がん患者さんのうち肺腺がんの割合は半数以上を占めますが、肺腺がんは非喫煙者や女性にも見られるタイプのがんです。そのため、タバコを吸わないから大丈夫とは言い切れません。
まとめ

肺がんのステージ1(I期)は、がんが肺の中だけに留まっているごく初期の段階です。この時期に発見できれば、手術を中心とした治療で完治できるケースが多くなります。しかし、肺がんは組織型によって早期の症状に差があります。そのため、症状だけに頼らず、がん検診で早期に発見することが重要です。早期に見つけて適切な治療を受ければ、肺がんは決して克服できない病気ではありません。日頃から健康診断やがん検診を活用し、肺がんを早期発見・早期治療することで、大切な命と生活を守りましょう。

