「おなかの出方で赤ちゃんの性別がわかる」——そんなジンクスを耳にしたことはありませんか? おなかが前に突き出るように大きくなったら男の子、横に広がるようにふくらんだら女の子と古くから言われていました。
果たして、このジンクスは本当に当たるのでしょうか? ベビーカレンダーではママたちの声を集め、噂の真相を探ってみました。
今回調査をしたのは「おなかが突き出るように大きくなったら、赤ちゃんは男の子」というジンクスです。特に年配の方を中心に根強く伝わっており、両親や義両親はもちろん、外出先で出会った人からも「このおなかは男の子だね!」と声をかけられることも少なくないようです。
噂の真相は!?

そんなジンクスの真相をたしかめるべく、297人のパパ・ママを対象に、妊娠中のおなかの出方を調査しました。
「おなかが前に突き出るように大きくなった」と答えた人は206人。その中で、赤ちゃんが男の子だったと回答した人は139人でした。割合にすると約63%と、半分より多いとはいえ、信ぴょう性が高いと言えるほどの差ではありません。
この結果を専門家はどう考えるのでしょうか。助産師さんの意見をうかがうと——。
助産師から見る「おなかの出方」
おなかの出方は、赤ちゃんの性別によって決まるものではありません。妊婦さんそれぞれの体型や骨盤の形、子宮の位置、赤ちゃんの大きさや姿勢によって違いが出るのです。
具体的には、小柄で骨盤が狭い妊婦さんはおなかが前に押し出されるような形になりやすいです。また、腹筋が弱いと子宮を支える力が弱く、お腹が前に突き出やすくなったり、赤ちゃんが背中を外側に向けていると突き出ているように見えたりすることがあります。
しかしこれらは、医学的に証明されているというわけではなく、あくまでも“傾向にある”というレベルです。そのため「前に出ている=男の子」というのは根拠のないジンクスにすぎません。
とはいえ、おなかの出方をきっかけに会話が弾むこともあるでしょう。「性別当て」として信じるのではなく、赤ちゃんの誕生を待つ中の“ひとつの余興”として楽しむのが良さそうですね。(助産師・関根直子氏)

