
1947年操業の合成樹脂の加工メーカー「三洋」が、本来廃棄されてきた革の端材を粉末化し、PVC(ポリ塩化ビニル)に練り込み、さらに革調のエンボス加工を施した新素材「OBRO(オボロ)」を開発。同素材を使用したトートバッグ、サコッシュ、キーケースの3アイテムを、応援購入サービスMakuakeにて、1月27日(火)~3月27日(金)の期間先行販売中だ。
革の持つ温もりとPVCの機能性をひとつにした新素材

革の端材の一例
革製品の製造現場では、工程の中で、どうしても細かな革の端材(欠片)が発生するという。その多くは活用されることなく、廃棄されてきた。

革の端材を微粉砕した革パウダー

生地試作サンプルの一部
「OBRO」は、PVC製品を長年手がけてきた三洋が、グループ会社のエヌ・コバヤシで革の加工の際に発生する端材をパウダー状にしてPVCに練り込むことで、革の持つ温もりとPVCの機能性をひとつにした新素材。黒透明のPVCに革パウダーを加えることにより、革パウダーが金箔のようにきらめき、まるで砂子や、焼き物の釉薬のような表情を出すことに成功した。
“朧”に由来する、奥行きのある黒と曖昧な透け感

新素材「OBRO」は、あえて不均一さを出すことで、光の角度によって表情を変える、奥行きのある黒と曖昧な透け感を実現。夕暮れ時の霞んだ景色や、春の夜の月明かりのように、輪郭がはっきりしないからこそ心を惹きつける――。日本語の“朧”に由来する名の通り、日本的な美意識を宿した素材だ。

さらに、レザー調のエンボス加工を施すことで、手にしっとりと馴染む、上質な風合いと透け感を実現している。
