二度目のランチはコンビニで
そうめんを食べ終えたあと、しばらく義実家で過ごしてから帰ることになりました。「全然足りなかったな……」と思いながら車を走らせ、我慢できずコンビニに立ち寄りました。唐揚げとスイーツを買って、車内でがっつり食べてようやく落ち着いたのを覚えています。義実家との食事の量や感覚の違いを強く感じた一日でした。
本当はまったく足りなかった義実家のそうめん。義実家という環境に気を遣って、自分の気持ちをぐっと飲み込んでしまいました。あの日感じた空腹と気まずさは、今でもはっきり覚えています。「遠慮せずに言ってね」と言われても、遠慮してしまう。それが現実でした。だからこそ、次に同じ場面がきたときは、自分のためにほんの少しでも言葉にできたら——そんなふうに思っています。
著者:山野 奈央/30代女性/2020年生まれの4歳の長男、2022年生まれの長女、2024年生まれの次男と夫の5人暮らし。2歳差育児に悩まされながらも、お気に入りのコーヒーマシンで淹れたコーヒーでやる気スイッチを入れている。育児休業を取得中の会社員で、副業でライターとしても活動中。家族で温泉旅行に行くことが好き。
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)

