「加算」で失敗・後悔するケースの共通点
仕組みはわかりました。でも、やっぱり「思っていたより高い!」という不満は消えません。何が原因で失敗するんでしょうか。
それは、多くの人が「今の親の状態」だけで予算を立ててしまうから、ですね。
必要のないサービスまで「フル装備」になっている
施設によっては、ほとんどの入居者に一律で同じ加算をつけているところがあります。
えっ、選べないんですか?
建前上は同意が必要ですが、「うちはこのセットで質の高いケアを提供しています」と言われると、断りづらいのが現実です。
例えば、自分でしっかり歯磨きができる人に、手厚い口腔ケア加算をつける必要があるのかどうか。
なるほど。本人の状態に合っていない加算が「盛られている」可能性もあるんですね。
途中で加算が追加され、予算オーバーになるパターン
これが一番怖いパターンです。
入居時は自立に近かった人が、認知症になったり、寝たきりになったりした瞬間、「認知症加算」や「褥瘡(床ずれ)管理加算」などがドドっと追加されます。
それが「入居前には聞いていなかった」という不満に繋がるんですね。
そう。ですから私はいつも、相談に来られた方に言うんです。「今の費用じゃなくて、要介護5になった時の費用を聞いておきましょう」って。
損をしないために!見学・契約時に確認すべき「加算チェックリスト」
契約時に注意するポイントがあれば教えてほしいです。
もちろんです。では、大事なポイントを絞ってお伝えしますね。
- 重要事項説明書の「加算一覧」を必ずもらう
- 「将来、看取りまでお願いした場合の月額最大料金」を試算してもらう
- その加算が「全員強制」なのか「選択可能」なのかを確認する
- 加算に見合う「実績」があるか(例:看取り加算を取っているが、過去1年の実績は?)を突っ込む
重要事項説明書の「ここ」を見れば将来の費用が見える
重要事項説明書……あの分厚い書類ですね。
読むのが面倒くさいという気持ちはわかりますが(笑)、非常に重要なポイントです。
特に「介護報酬の加算項目」という表を探してください。そこに、その施設が何の加算を取っていて、1日あたり何単位(いくら)かかるかがすべて書いてあります。
それを、今の要介護度だけでなく、一番重くなった場合で計算してみればいいんですね。

相談員にぶつけるべき「意地悪な質問」のススメ
見学の時は、あえて少し踏み込んだ質問をしてみてください。「この機能訓練加算、具体的に誰が、週に何回、どんなリハビリをしてくれるんですか?」と。
ちょっと意地悪ですかね?
いえいえ、正当な権利です。答えに詰まるような施設なら、加算だけ取って中身が伴っていない可能性があります。
逆に、具体的なエピソードを交えて説明してくれる施設は、信頼していいでしょう。
