
藤井流星(WEST.)が主演を務め、七五三掛龍也(Travis Japan)が共演するオシドラサタデー「ぜんぶ、あなたのためだから」(毎週土曜夜11:00-11:30、テレビ朝日系)が現在放送中。
同作は、夏原エヰジによる同名小説が原作。幸せ絶頂の結婚披露宴の最中、何者かによって毒を盛られた新婦“のため”、新郎・和臣(藤井)がカメラマン・桜庭(七五三掛)と共に謎を解き明かすべく奔走。登場人物全員が容疑者という“超攻撃型ラブストーリー”となっている。
このたびWEBザテレビジョンでは、ヒロイン・沙也香を演じる井桁弘恵にインタビューを実施。自分とは正反対だというヒロイン像や役作り、撮影現場の雰囲気や今後の見どころについて語ってもらった。
■原作を読み「妙にドキッとする瞬間がありました」
ーー改めて、原作と脚本を読んだ時の印象を教えてください。
結構すごい内容だなと思いながら原作を読み進めていたのですが、最後まで読み終えたときに、「自分にもこういうところがあるのではないか」と妙にドキッとする瞬間がありました。
人間の嫌なところをついているというか。もちろんエンタメとして誇張されている部分はあると思いながらも、「良かれと思って…」という、“人のためにやっている自分”という部分は誰しも持っていると思うし、それがこじれて今作のようになっていくことは、あり得なさそうで実はあるのではないかと感じました。
そこが面白くて、ぜひ沙也香を演じたいと思いました。
ーー“沙也香という役は決して簡単な役ではない”と解禁コメントでも仰られていましたが、演じながらも難しさは感じていますか?
感じています。勝手に自分のハードルを上げているだけかもしれないですが、沙也香次第でこの作品のゴールが決まるというか、それくらい大事な役だと思っています。
そこを任せていただけたことはとてもうれしいですし、沙也香という役を悔いなくやり切るにはどうしたらいいだろうと考えています。
そして、こういった考察を含んだ作品は、ちょっとした目線の動きも意図せず伏線になってしまうことがあるので、監督と相談しながら演じるようにしています。
■ヘアスタイルや仕草の工夫も
ーー沙也香の役作りで何か参考にしたことはありますか?
危うさと儚さは、原作を読んでいたときにずっと感じていました。ドラマの中でも急に泣き出したりと、とにかく不安定ですよね。
今はSNSでさまざまな方のいろいろな姿が見られるので、参考にするとはまた違いますが、それを見ながら「沙也香のような弱さはどうやったら出せるのかな」とイメージし、監督と相談しながら少しずつ作りました。
ーー沙也香と井桁さんご自身とでは、何か共通する部分はありますか?
沙也香の依存しがちな性格や、親の存在など、むしろ私は「そうなりたくない」と思っているタイプなので、キャラクター的には正反対だと思います。共通点はあまりないです。
ただ、そうならざるを得ないというか、育ってきた環境によってそれが「居心地いい」と感じる沙也香のようなパターンもあるのだということは、今回演じたことで自分にとっての新しい発見になりました。
ーー正反対だからこその、例えばビジュアルや仕草など、危うさや儚さを出すためにこだわっているところはありますか?
前はパツっとした意思のあるショートヘアだったので、今回のためにカットラインを変えました。動き方もあまり胸を張らず猫背気味にして、声も高めでゆっくり話すなど、「どうしたの?」と思ってもらえるような仕草を意識しています。
バラエティーの発声とは違う出し方ですし、これまでにやらせていただいた役ともまた全然違う気がしています。

■「良い空気感を作ってくださるので、安心して飛び込めています」
ーー作中ではピリッとした空気が漂っていますが、撮影現場の雰囲気はどうですか?
作中とは違い、現場の雰囲気は本当に穏やかです。
ベテランのスタッフの方が多いので、パキパキと指示を出してくださいますし、監督はとても優しく、いろいろな相談に乗ってくださっています。
正直不安なシーンも多いのですが、「良かったよ!」と声を掛けてくれて良い空気感を作ってくださるので、安心して飛び込めています。
「沙也香だったらこういう行動を取りそうですけど、どうですか?」と話しながら、皆さんで一緒に沙也香像を作り上げてくれている感じがします。
ーー普段から、現場で答え合わせをしながら演じることが多いですか?
そうですね。お相手の方と一緒に演じることでテンション感を掴める気がします。あとは、セットの雰囲気からイメージをもらうことも多いので、全部決めて挑むというよりは、その場で感じたことを大事にしたいと思っています。
ーー今回、藤井さん演じる和臣と実際に一緒に演じてみて、どう感じていますか?
藤井さんは、実際にお会いしてみて、アツいところやちょっと抜けているところが和臣とぴったりだと思いました。沙也香から見て頼もしいというか、助けてくれるだろうと信頼できる人だと感じています。
■藤井&七五三掛への印象も告白「ギャップに驚きました」
ーー主演の藤井さん、共演の七五三掛さんと共演してみて、印象は変わりましたか?
藤井さんはイメージ通りでした。反対に、七五三掛さんはこれまでにバラエティーなどでもご一緒したことがなかったので、桜庭の印象が強く、ミステリアスでクールな感じだと思っていました。
そんな中、たまたまSNSを見ていたら七五三掛さんがとてもかわいく踊っているのを見つけて「めっちゃキュルキュル系だ!」とギャップに驚きました。その感じを現場では一切見せていなかったので…。
ーーまだまだ撮影が続くと思いますが、楽しみにしているシーンはありますか?
基本的に沙也香が出てくるシーンは、「気づいたら涙が頬を伝う」といったト書きが多いんです。「そんな簡単に言わないでよ」と思っているんですけど(笑)。
なので、不安なシーンが多いのですが、挑戦した先に成長が待っているといいなと思いながら、何とか乗り越えたいと思っています。不安と戦います。

■自分“のため”にしてもらって心に残っていることは?
ーータイトルにちなんで、自分“のため”にしてもらって心に残っていることはありますか?
高校生の頃、一番の親友が私の家族と事前に打ち合わせて、自作のアルバムと共に自宅で私が帰ってくるのを待っていてくれたサプライズがとても心に残っていますね。
アルバムと言えば、20歳の誕生日に姉を中心にこれまでの私の写真や親戚・友人からのメッセージを集めて作ってくれたこともすごく覚えています。
家族の仲が良くて、記念日を大事にするタイプなこともあり、私も誰か“のため”に何かをすることが好きなんです。父の還暦のときには赤いオリジナルTシャツを作って、カメラマンさんに写真を撮ってもらいました。
ーー沙也香が実は生きていたことが明かされましたが、最後に、後半戦に向けての見どころを教えてください。
沙也香をはじめ、さまざまな登場人物の裏側や過去が少しずつ暴かれていきます。そんな登場人物たちの心理にも注目してもらいたいですし、徐々に明らかになる沙也香の姿に翻弄されてほしいです。
「何で?」「どういうこと、沙也香?」と考えながら、その先の結末を想像しながらぜひ楽しんでもらえたらうれしいです。

