楽しかったはずなのに残った違和感
ドアが閉まったあと、急に家の中が静かになった。
散らかったリビング。濡れた床。使い終わったコップ。陽向は満足そうに「楽しかったね」と言ったけれど、私はなぜか素直に笑えなかった。
(あれ……?)
何が、というわけじゃない。ただ、胸の奥に、小さな違和感が残っていた。
誘ったのは私なんだけど…準備したのも、片付けるのも、全部こっち。少しだけ“使われた”ような気持ちになる。考え過ぎだろうか?
(ママ友なんて、こんなものなのかも。私がお邪魔することもあるだろうし)
そう思おうとしながらも、心は落ち着かないままだった。
(……なんだろう、この感じ)
まだ名前もついていない、そのモヤモヤを抱えたまま、私は黙々とプールを片付けた―――。
あとがき:違和感は、気づいた時点ですでにサイン
ママ友との関係は、はっきりとしたトラブルがなくても、心に引っかかる瞬間が生まれることがあります。「嫌じゃない」「悪い人じゃない」──そう思うからこそ、その違和感を無視してしまいがちです。
第1話では、そんな言葉にならない感情の芽を描きました。この小さな違和感が、今後どのように形を変えていくのでしょうか。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: tenkyu_writing
(配信元: ママリ)

