心配するが、拒絶される
保育園に息子を迎えに行き、家に着くとすぐに望へ電話しました。
「望、今大丈夫?勝さんは?」
「今はまた出かけてる」
疲れきった声に胸が痛む。
「さっきのって、立派なDVだよね」
「いや…ちょっとしたケンカだよ。いつものことじゃないし」
愛情ゆえか、望は勝さんを庇うようなことを言う。それでも友人として、ここで諦めるわけにはいかない。
「望だって一生懸命に病院に通ってるのに、あんな言い方ないよ。今ならまだ間に合うから、ああいう人からは逃げた方がいいと思う」
すると、彼女の声が震えた。
「簡単に言わないで。そんなにすぐは動けないよ」
「どうして?身軽なうちに別れた方が色々な手続きも簡単だよ」
この言葉が、引き金だった。カッとした様子の望が、声を荒くする。
「身軽って?子なしで仕事もしてないから、動きやすいってこと?」
「え…そういう意味じゃ…」
「バカにしないでよ、私は私で考えてるんだから放っといて」
そこで電話は切られ、静寂が訪れる。わたしは彼女の【地雷】を踏んでしまったのだのだと確信した。後悔しても、発してしまった言葉はもとには戻らない―――。
あとがき:DVを庇った友人から向けられた怒り
望が夫から暴力を振るわれるシーンを見た沙織は、冷静でいられなくなり介入します。しかし望は夫の勝を庇うどころか、行動させようとした沙織に怒りを見せます。
「バカにしないでよ」この台詞の裏側には、一体何があるのでしょうか。望の心の中に答えがありそうです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています。
記事作成: hiiro
(配信元: ママリ)

