入学直後、小1の娘に起きた異変 学校を拒む子に親ができること【心理カウンセラーに聞く】

入学直後、小1の娘に起きた異変 学校を拒む子に親ができること【心理カウンセラーに聞く】

子どもの安心感を取り戻すための声かけ方法は?臨床心理士・公認心理師の白目さんに質問

学校を嫌がるこっちゃんのために、インターネットで検索しながらできることを探す姿からは、娘を思う深い気持ちが伝わってきます。緊張続きの授業中に、息抜きできるようにとことりさんが考えたのは「お母さんの目」を筆箱に描くことでした。自分の目を描いてこっちゃんに安心感を与えようとすることりさんの配慮に、心が温まった方も多いでしょう。

ここで疑問に思うのが、ほかにも方法があるかということ。また、どのような声かけをしたらいいのかも気になります。

今回は、臨床心理士と公認心理師の資格をお持ちの白目みさえさんにインタビュー。白目さんは、精神科で現役心理カウンセラーとして活躍しており、さらに漫画家・イラストレーターとしても活動中です。

――このシーンのように、親として、どのように対応したり声をかけたりしたら、子どもの安心感を取り戻せるかを教えてください。

白目さん:子どもが学校に行くのを嫌がると、親は「何かできることはないだろうか」と手を尽くそうとするものだと思います。生活のリズムを整えたり、先生に相談したり、学校まで付き添ったり。今回のお母さんのように、持ち物に安心のしるしをつけることも大切な工夫ですね。

私自身の話になりますが、娘が長期休み明けなどに保育園や学校を嫌がったときには、一緒に撮った写真を小さく印刷して筆箱の裏に貼ったり、「ママのエネルギー入れとくね」と伝えたりしてキーホルダーのぬいぐるみを持たせたことがあります(その際、先生にも連絡帳で一言添えました)。



ただ、そのときに大事なのは「最後まで頑張ろうね」ではなく、「しんどかったら帰ってきていいからね」というメッセージを添えることだと思います。
学校がしんどい子にとって、「行くか、行かないか」の二択はどちらを選んでも苦しいもの。むしろ白と黒の間をずっと反復横跳びさせられているような、落ち着ける場所がないしんどさがあります。だからこそ、「行けそうなら行ってみる、しんどかったら戻る」という余白のある選択肢が必要です。お守りは、その選択肢を思い出すきっかけのようなもの。

たとえば、「行けそうなら行ってみよか。しんどかったら迎えに行くよ」「先生に言いにくかったら保健室の先生に言うのでもいいよ」「朝の体育だけお休みするのもありだよ」など。学校に行くかどうかではなく、自分の気持ちに合わせて動いていいというメッセージを渡すことが、子どもの安心につながります。

こうした声かけができると、子どもがあとから振り返ったときに、「学校に行かされていた」ではなく、「しんどいときにどう動けばいいかを一緒に考えてくれた」と受け取れるのだと思います。



子どもの安心感を取り戻すためには声かけが大切

学校を嫌がる子どもに安心してもらうためには、声のかけ方が重要。早く通えるように…と焦る気持ちもありますが、まずは子どもも気持ちを受け止めて、尊重することが大切ということ。
自分の気持ちを大切にしてくれていることが感じられると、そのあとの親子関係もうまくいきやすくなるかもしれません。

【白目みさえさんプロフィール】
臨床心理士・公認心理師として精神科に勤務する年子の母で、生粋のオタク。基本的に白目をむいて育児をしていて、その様子をカルタにしたものを増産している。漫画家、ライター、イラストレーターとしても活躍中。


文=やんこ
仕事・家事・3児の育児に日々翻弄されているウェブライターです。バタバタな毎日を少しでもラクに、豊かにしてくれるライフハックが大好き!共感性の高いテーマを中心に、「あるある」「役立つ」が見つかる記事を幅広く執筆しています。実体験に基づいて、リアルな視点で情報を発信中。

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