ローマ教皇に謁見し、自伝本まで発行 みんなから愛された「教会猫」 英国

ローマ教皇に謁見し、自伝本まで発行 みんなから愛された「教会猫」 英国

ローマ教皇との出会い

教皇になでられる猫

画像はイメージです

2008年、教区司祭として英国バーミンガムにあるカトリック教会Birmingham Oratory(バーミンガム・オラトリオ)に着任したGuziel神父は、「個人秘書」を伴っていました。

当時8歳の黒猫Pushkinです。のちに「オラトリオの猫」と呼ばれるほど有名になりました。

2010年9月に当時の教皇ベネディクト16世は英国を公式訪問し、このオラトリオにもやってきました。19世紀半ばにこの教会を創立したJohn Henry Newman枢機卿(1801-1890)を聖者に準ずる福者(Beatus)として認定する儀式に出席するためです。

教皇は枢機卿の部屋で祈りを捧げた後、エレベーターで階下に降りていきました。すると、猫の「決然とした鳴き声」がするではありませんか。

よく見ると、猫は教皇を象徴する黄色と白のリボンまで身につけていました。この猫は教皇にどうしても会いたかったようです。

ベネディクト16世は根っからの猫好きで、Pushkinに会えて大喜びし、やさしくなでて前足を握り握手しました。

同行していたバチカンの取材班とカメラマンは帰ろうとしていたところでしたが、この場面を撮影するために急いで戻りました。その間、Pushkinは「威厳と祈りに満ちた沈黙を保っていた」と伝えられています。

この出会いのようすが報道されると、Pushkinにはたくさんのファンレターが寄せられるようになったのです。

自伝本を執筆し、出版記念会も開催

Birmingham Oratory

画像はイメージです

もともとこの猫は、2000年にGuziel神父が引き取った子猫でした。当時バーミンガム近郊の病院で牧師として働いていた彼は、やがてフェントン教区の司祭に任命されました。Pushkinも彼とともに赴任して長年一緒に働いたあと、オラトリオに移ってきたのです。

2011年には、神父の代筆によりPushkinの自伝本がまとめられました。ここには教会猫としての経験談やローマ教皇との出会いなどが書かれています。あわせて修道女たちが美しいペン画の挿絵を加え、ケントのマイケル王女が序文を寄せてくれたため、立派な小冊子として発行することができました。

出版記念会は2011年11月21日、オラトリオで盛大に行われました。主賓のPushkinはもちろん、聖職者と信徒約100名ほどが来賓として出席しました。この式典のために作曲された歌が演奏され、各種スピーチが披露され、ビュッフェ形式の食事と特製ケーキまで振る舞われたのです。

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