●解決の前提は「まず目的をはっきりとさせること」
──自宅に遊びに来た子どもの友だちが、お菓子やおもちゃを盗んで行った場合、親はどう対応すべきでしょうか。
非常に難しい問題ですね。あくまでも一般論になりますが、お話します。
まず、今回想定しているのは、1人で友だちの家に遊びに行ける低学年から中学年程度の小学生です。この年齢の子どもは刑事責任を問われませんが、行為そのものが許されるわけではありません。
目的は、「処罰」を与えることではなく、再発防止と子どもの健全な成長にあることを確認しましょう。その前提に立って、対応を考えることが重要です。
●結論は「事実は伝えたほうが望ましい」
──友だちの親に、監視カメラの映像とともに事実を伝えるべきでしょうか。
結論から言えば、「事実を伝えること」は望ましいと考えます。
事実を知ることで、相手の親が家庭内で指導できるようになります。隠したままにすると、同じ行為が別の家庭で繰り返されるおそれもあります。
ただし、監視カメラ映像は最初から出すべきではありません。
いきなり映像を見せると、相手の親が感情的になり、問題の焦点が「子どもの窃盗」から「撮影の是非」にすり替わってしまうリスクがあります。
──どのように伝えればよいでしょうか。
まずは口頭で、事実だけを伝えるのがよいでしょう。たとえば「遊びに来た後、家のお菓子がなくなっていることに気づきました」といったかたちです。
それでも「ありえない」と否定された場合には、必要に応じて「安全管理の目的で設置しているカメラに、持ち帰る様子が映っていました」と説明するのが現実的です。

