●「撮りたかった以上でも以下でもない」変遷する主張
被告人は取り調べで、買春の際は18歳くらいの女性を探していたこと、撮影について女性の同意を得ていなかったことを認めている。
一方、動機については「撮りたかった以上でも以下でもない」「自分の身体を撮るため」「カメラ技術の優れた映像を撮りたい」など、さまざまな言い分を展開したという。
弁護人からは反省文のほか、ラオスの児童に対する教育普及を目的としたNPO法人に100万円を寄付したことを示す資料などが提出された。
●撮影データはSSDに移行して…
弁護人の質問により、被告人の渡航歴や目的が詳しく明らかにされた。
被告人はインターネット上で「夜遊びガイド」と称するサイトを見つけて以降、海外で買春をするようになった。
ラオスには約20回渡航し、ミャンマーやフィリピンにも足を運んでいたという。その理由については「素朴でやさしく、東洋系の女性に会いたい」と述べた。
買春目的であることは率直に認める一方で、撮影の目的については、法廷でも「性的目的は一部であり主たる目的は違う」と主張。弁護人の質問に「演技ではなく女性の自然の姿を映したかった」「優れた映像を撮りたかった」などと答えた。
撮影したデータはSSDに移行していた。その理由について被告人は「小型カメラのマイクロSSDでは1〜2人でいっぱいになるので、移さざるを得ない」と説明した。データを蓄積する意図がうかがえる。
しかし、「日本に帰国したら消去していた」という。移行するのはあくまでルーティーンで、見返したり、他人に譲渡することはなかったとも主張した。
被告人は「盗撮行為は二度としない」と誓ったものの、撮影理由の説明は理解に苦しむ点が多く、何をどこまで反省しているのかは判然としない印象を残した。

