
中村倫也主演の金曜ドラマ「DREAM STAGE」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系/TVerでも配信あり)の第3話が、1月30日に放送された。NAZEが、ジス(キム・ジェギョン)の嫌がらせにも負けず、自分たちらしいパフォーマンスでTORINNERのファンも魅了した。(以下、ネタバレを含みます)。
■日本人PDと“負け犬”7人組が夢に向かっていく“K-POP版スポ根ドラマ”
本作は、K-POP業界を舞台に、一度は夢を諦めた日本人プロデューサー・吾妻潤と、韓国の弱小芸能事務所の“負け犬”練習生7人組・NAZEが、世代や国籍を越えて共に夢を目指す、“K-POP版スポ根ドラマ”だ。
■ジスのNAZEへの妨害は、日本でも…
NAZEは、「TGC」でのパフォーマンスが注目され、インタビューや歌番組出演の依頼がが次々とやってきた。初めての取材に心を躍らせながら出版社にやってきた彼らだったが、受付でドタキャンを告げられる。編集部から依頼をしておいて、このタイミングで明確な理由も告げずに門前払いするなど、失礼の極み。本当に“マスゴミ”だ。
そして、歌番組もキャンセルに。これは全てハユン(ハ・ヨンス)を裏切ってTORINNERを連れて出ていったジスのしわざ。彼女に韓国での取材も全て潰され、八方塞がりとなったNAZEは、チャンスを求めて日本に拠点を移したのだ。
すると、TORINNERは予定していたアメリカ進出より前に、日本デビューを決定。ジスとその社長・ギヨン(イ・イギョン)は、「人殺し」の吾妻を徹底的に潰すため、NAZEに矛先を向けているのだった。

■TORINNERのライブにゲスト出演のオファー
その夜、NAZEの練習室に、TORINNERのリョウ(岩瀬洋志)がやってきた。日中、出版社でNAZEがTORINNERと鉢合わせした時、ヨヌとジスが彼らを見下した失礼な態度をとったことを謝りに来たのだった。
メンバーたちは、「リョウが悪いわけじゃない」と告げたが、リョウの弟・ユウヤだけは「謝って気が済むのは、謝った方だけ。自己満足に付き合う暇は無い」と謝罪を受け入れず、追い返そうとした。ユウヤは昔から何でもできる兄に大きなコンプレックスを抱いているのだ。
リョウは謝りに来ただけではなく、「日本で初めてのライブをNAZEと一緒に盛り上げたい」と、彼らにゲストの依頼をしに来たのだった。当日はジスが韓国に戻っていて不在のため、彼女に内緒で実行するつもりだと説明する彼に、メンバーもハユンも大喜び。
が、ユウヤだけは「そんなの、やるわけないだろ!」と、ジスが週刊誌に書かせたTORINNERと比較した“NAZE下げ”の記事を取り出し、「“ライブでもTORINNARが圧勝”とか書かせるつもりだろ」と断った。「これ以上、ボクの仲間をバカにしないでくれ」と兄に告げ、不穏な空気が流れたが、吾妻が出演を快諾。NAZEの出演が決まった。
■世間の辛らつな意見…
このゲストの話は、ユウヤが思った通りジスの策略だった。TORINNERのファンだらけのアウェーの会場で実力差を見せつけて、NAZEに恥をかかせるつもりだったのだ。それを後から知ったリョウは、NAZEに結果的にうそをついたことを悔やみ、卑怯なジスに腹を立てた。
吾妻は、当然ジスの思惑に気付いていた。完全にアウェーの会場で、自分たちに興味を持ってもらうにはまず自分で自分を知ることが大事だと7人に伝えた彼は、ライブまでに自分のセールスポイントや他人からの見られ方を把握するように命じた。
その方法は、街でライブのチラシを配りながら、通行人1000人から応援の証のサインをもらうことだった。街の人々は、「日本人なのにK-POPやってるの?」「最近多いよね。韓国アイドルぶってる日本人」「K-POPなのにタイ人?何か違和感」などと、容赦無い言葉を投げかける。決して悪意があって言っているわけではなく、素直な思いなのだ。ユウヤは「顔が地味」と言われた上に、「リョウみたいな王子様感がほしい」などと一番比べられたくない名前を出されてしまった。
水星は、「吾妻に7人を傷つける世間の無責任な意見をこれ以上直接聞かせるべきではない」と訴えた。だが、彼は「これこそが現実なのだ」と言い、「自分を知るには聞きたくないことも避けては通れない」と水星に告げ、チラシ配りはそのまま続行することになった。

■ターン、ユウヤの悩み
そんなある夜、タイ人のターンが、庭で居合わせたユウヤに「タイ人はK-POPグループにいちゃいけないのかな。NAZEにいない方がいいのかな…」と苦しい胸の内を明かした。彼は、タイではすごく貧乏だったが、いつかK-POPスターになるという夢を持ち、一人で韓国にやって来て、寝る暇もないほどレッスンを頑張った。だが、街で言われたことが彼の心を折りかけていた。
ユウヤは、ターンのダンスのスキルを讃え、「国籍なんて関係ない、自分の兄のリョウも日本人だけど人気があるじゃないか」と彼を励ました。視聴者からも、BLACK PINKのLISAをはじめ何人ものタイ出身メンバーの名前を挙げて励ますコメントがSNSにいくつもポストされた。
ターンを励ましたユウヤは、自分の思いを彼に打ち明けた。ユウヤは、子供の頃からリョウのようになりたかったが、見た目も歌もダンスも、どう頑張っても兄には勝てないのだと痛感していた。そんな自分が兄と同じ夢を見てはいけなかったのかも…と悩んでいたのだった。

■吾妻がNAZEに伝えたかったこと
暗いムードの2人に、吾妻が夕飯だと声をかけた。7人に吾妻が出したのは、何と闇鍋。暗闇の中、怯えながら食べ始めたメンバーだったが、それは意外にもおいしかった。鍋の中身は、日本、韓国、タイの食材を、それぞれの国の調味料を混ぜて味付けしたものだった。
吾妻は、練習生時代から苦楽を共にした7人にとって、今さら国籍が何の意味があるのかと伝えたかったのだ。それぞれの食材の特徴をうまくミックスすれば、元々の素材だけでは出せない味が生まれる。それがこの7人にしか出せないオンリーワンのうまみなのだ、と。「どこの食材かなんて関係ないし、誰かと比べたり、まねする必要もない」と語る吾妻の言葉は、7人の心に染み渡った。

■NAZEにしかできないステージ
ライブ当日。TORINNERの圧倒的なパフォーマンスを見た7人は、そのすごさを認めながらも「僕らは僕らにしかできないショーをやればいい」と円陣を組んで気合いを入れた。
和風な音楽が流れる中、黒の羽織はかま姿でステージに現れたNAZE。TORINNERのファンは「いるよね、こーゆー目立ちたがりの新人」と鼻で笑った。が、その瞬間、7人の衣装が韓服に変わり、彼らのオリジナル曲「HELLO」が始まった。予想外の展開に観客は惹きつけられ始めた。
そして、彼らの後ろのLEDに7人それぞれの子供の頃の写真が順番に流れた。会場からは「えっ、何かかわいい」と好意的な反応が。SNSでも「全事務所!すぐコレをマネして!」など、この演出が大好評だった。続けてLEDには、これまで共に過ごした7人の写真が次々に映された。
歌のクライマックスでは、タイの民族衣装にチェンジ。日本、韓国、タイ…まさにNAZEを表わす演出だ。観客は彼らに夢中になり始めた。「知らないなら知らせればいい」。アウェーの状況を逆手に取った吾妻のアイデアに、ジスも感心するしかなかった。

■「俺の仲間をバカにするやつは許さない」
ライブを終えた帰り際、吾妻はジスに「今日のところは、引き分けにしといてやる」と告げた。そして「ただな…」と続けた彼は、「俺の仲間をバカにするやつは許さない。次やったら、ぶっ飛ばすぞ」と静かな中にも闘志をみなぎらせて告げるのだった。
そして、ユウヤはこれまで避けてきた兄の元に向かった。「いいチームにいるんだな」と語りかけたリョウに、「でしょ?」と誇らしそうに答えるユウヤ。「だけど、次は絶対負けない」と告げる兄と「こっちのせりふ」と返す弟。これまでのユウヤからは考えられないことだ。「自分は自分のままでいい」。そう思えるようになったのだ。
そんな2人の様子を笑顔で見つめるターン。彼も、タイ人であることは強みにもなる、NAZEの一部なのだと思えるようになった。人間的な成長が、アーティストとしての成長にも良い影響を与えていってほしい。
◆文=ザテレビジョンドラマ部


